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令和6年2月 記者会見

最終更新日:

2月定例記者会見 中村市長





令和6年2月記者会見

 と き:令和6年2月16日(金曜日)午前10時~
 ところ:本庁3階 庁議室



■市議会3月定例会

会期は、2月26日(月曜日)から3月22日(金曜日)までの26日間です。

開会日の提出予定議案は43件で、内訳は、予算議案14件、事件議案6件、条例議案23件です。また、諸報告が1件あります。

 

それでは、予算議案について説明します。

今回の補正予算の総額は、20億5,500万円です。

まず、「重点戦略」関連事業として、総額6億9,481万円を追加しています。

地方バスの路線維持や、乗合タクシー運行に対する補助を行う「生活交通確保維持事業」に2億5,253万円、国の公定価格改正や入園児の増加による給付費の不足分の補てんを行う「私立保育所保育事業」に1億9,851万円などを計上しています。

 次に、国や県などからの補助金を活用した補助事業では、総額6億1,246万円を追加しており、熊本県からの交付金を本市の基金に積み立てる「平成28年熊本地震復興基金事業」に1億4,936万円などを計上しています。

単独事業では、総額6億7,027万円を追加しており、ふるさと納税の増加により、返礼品及び発送経費の不足を補てんする「ふるさと納税事業」に2億円などを計上しています。

以上が、3月補正予算の概要です。

 

続いて、令和6年度当初予算について説明します。

令和6年度当初予算については、坂本町の創造的復興を引き続き最優先課題とし、「しあわせあふれる ひと・もの交流拠点都市 やつしろ」の実現に向けて、TSMCの熊本進出による効果を本市に波及させるとともに、少子高齢化・物価高騰などの社会情勢の変化に対応することを念頭に予算編成を行いました。

このあと、当初予算のポイントを紹介しますが、災害に強く、子育てしやすい環境整備や八代港のポートセールス、新八代駅周辺の開発による賑わいの創出など、市民の皆様が安心・安全な暮らしのもと、希望を抱くことのできる未来の実現を目指した予算案となっています。

この誇るべき八代を未来へつなぎ、市民の皆様が八代市に住み続けたいと思っていただけるよう、新たな取り組みにも積極的にチャレンジし、全力を尽くしてまいりますので、どうぞよろしくお願いします。

 

令和6年度当初予算の一般会計の予算規模は、667億1,600万円で、前年度比43億9,600万円、7.1%の増となっています。

令和6年度の予算規模は、合併後では2番目の規模となっています。

歳入予算の主な増減を説明します。

まず、自主財源のうち市税は、前年度比2億600万円、1.3%増の162億4,200万円を見込んでいます。

コロナ禍も徐々に落ち着き、景気回復の基調にあることに加え、賃金や物価の上昇などから、市民税や償却資産に係る固定資産税の増を見込んでいます。

また、諸収入では、国の自治体システム標準化に伴う「デジタル基盤改革支援補助金」、さらにその他では、ふるさと納税による寄付金などで大きく増加しています。

次に、依存財源では、地方交付税が、国の地方財政計画の伸び率や、災害復旧事業債、合併特例債などの償還増加分などが見込まれるため、前年度比5億7,700万円、3.7%増の161億9,700万円を見込んでいます。

また、本年度は、坂本支所や災害公営住宅の建設、学校施設トイレ改修、博物館の大規模改修などの建設事業費が増加していますので、それに伴い国庫支出金や市債なども増加しています。なお、市債については、交付税措置の割合が高い、災害復旧事業債や合併特例債などを重点的に活用しています。

 

次に、歳出予算の主な増減ですが、総務費は、「坂本支所等建設事業」や自治体システムの標準化に伴う「基幹システム運用事業」などにより、12.7%増の約77億円、

衛生費は、衛生処理センターや清掃センターの解体事業などにより、15.4%増の約50億円、

土木費では、坂本支所の周辺に建設を予定しています災害公営住宅整備事業の増などにより、12.3%増の約58億円、

教育費では、学校施設トイレ改修事業や博物館施設整備事業などにより、36.6%増の約60億円、

また、災害復旧費では、令和2年7月豪雨災害で被災した道路などの復旧が進んだことから、41.0%減の約8億円、

さらに、その他では、ふるさと納税の歳入増に伴う、基金への積立金の増加により、32.2%増の約11億円を計上しています。

今回の予算編成方針でも、最優先課題として取り組むこととしています、「令和2年7月豪雨関連」の主な事業では、20億8,000万円を計上しています。

まず、被災した坂本支所及び災害公営住宅を、令和6年度と7年度で再建します。坂本支所は、コミュニティセンターを統合し、総額15億4,800万円、災害公営住宅は、総額4億5,550万円を見込んでいます。

また、災害公営住宅整備事業では、宅地(かさ)上げが行われる地区の住民の一時的な住まいを確保するため、県内にある木造仮設住宅を移築し、再建住宅の整備を行います。

そのほか、国・県の事業と合わせて実施する宅地嵩上げや、輪中堤(わじゅうてい)が整備される地区では、内水対策として、ポンプ場の設計を行います。

 

5つの重点戦略に位置付ける施策について、主なものを説明します。

1つ目の「災害に強い豊かな『まち』の実現」では、31億3,300万円を計上しています。

災害時を含め、交通環境の改善を図るため、幹線道路の整備などを、引き続き実施していきます。

また、避難所となる小・中学校の体育館にエアコンを計画的に整備します。

さらに、大規模災害時の備えとして、新設する新開消防署の敷地内に備蓄倉庫の整備を行うほか、避難者の利便性の向上や、避難所運営の省力化を図るため、スマート避難所システムの運用を開始します。

2つ目の「次代を担う子どもの育成と 安心な暮らしの創生」では、68億9,900万円を計上しています。

子育て支援では、昨年9月から市独自で実施しています保育料の無償化を引き続き実施し、家庭と仕事の両立を応援していきます。

また、小中学校においては、学校施設のトイレ洋式化を前倒しで進め、トイレ環境の改善を図ります。

さらに、障がい者の相談支援体制の強化を図るため、新たに基幹相談支援センターを設置するほか、こども食堂を運営する団体に対し、運営費の一部を補助する「こども食堂応援事業」に取り組みます。

3つ目の「稼げる農林水産業の実現」では、4億7,800万円を計上しています。

「い業振興対策事業」では、いぐさ・畳表の専用機械の延命化に対する補助を、上限額10万円から20万円に拡充し、い業振興や生産者の支援の充実を図ります。

また、台湾や香港でのフェア開催、海外バイヤーとの商談会などにより、市内事業者の海外展開や販路開拓を支援し、八代産品の輸出拡大を図っていきます。本年度は、新たにシンガポール市場への進出も検討しています。

この他、あさり漁業の収益向上や漁獲量拡大を目指す「アサリ漁業V字回復事業」のほか、「八代港ポートセールス事業」では、コンテナ貨物量の増加を目指し、各種助成を実施していますが、新たに、輸送距離の削減や脱炭素の取り組みとして、他の港から八代港に切り替えて輸出入する際に、経費の一部を補助する、モーダルシフト支援助成金を追加しています。

4つ目の「地域の魅力とにぎわいの創出」では、10億8,600万円を計上しています。

クルーズ船寄港の増加が見込まれており、本市への経済効果を高めるため、受け入れ体制の強化を図ります。

また、本市の観光資源を活かしたキャンプ、サイクリング等のアウトドアファン層の誘客を推進します。

さらに、本市の民俗文化財を市内外の幅広い年代に周知し、中心市街地の活性化を図るため、民俗伝統芸能伝承館(でんでん館)の入館料を7月から無料とします。

このほか、バドミントンの国際大会「熊本マスターズジャパン」日本代表の事前合宿など、各種スポーツ大会の開催を推進していきます。

5つ目の「持続可能な選ばれるまち“スマートシティやつしろ”の推進」では、18億9,300万円を計上しています。

「国際交流事業」では、台湾の新竹市などを訪問し、新たな友好交流の実現に取り組みます。

また、「地球温暖化対策推進事業」では、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、モデル地域における脱炭素化や、地域新電力の実現可能性に向けた調査を実施します。

さらに、「地域情報化事業」では、難視聴地域の坂本・東陽・泉地域におきまして、現行のケーブルテレビから光ファイバ網を活用した民間放送事業者によるテレビ放送サービスへの移行を実施します。

そのほか、「広報広聴活動事業」では、公式ホームページのリニューアルを行います。

5つの重点事業に加え、八代の未来を切り拓くための施策に関する事業として、大規模集客施設を核とした新八代駅周辺整備に係る基本計画の策定を行います。

また、併せて、都市計画区域の用途や都市計画マスタープランの見直しを実施するとともに、持続可能な都市計画の実現に向けて、立地適正化計画を策定するなど、県南地域の拠点都市にふさわしいまちづくりを進めていきます。

その他の主要事業ですが、築44年が経過し老朽化している金剛コミセンの建て替えなどを行う「コミュニティセンター施設整備事業」で2,490万円、

三ツ島基地の老朽化した桟橋等を改修する「観光漁協基地管理運営事業」で8,457万円、

「(仮称)新南部学校給食センター整備事業」では、施設整備に向けたアドバイザリー委託や用地造成設計などで3,140万円、

築32年が経過した博物館の長寿命化を図るため、大規模改修を行う「博物館施設整備事業」で、4億7,502万円などを計上しています。

予算関係の説明は以上です。 

 

次に、市政の動向についてです。

 

■市政の動向

(1)八代亜紀さん お別れの会の開催

八代亜紀と共に明日の八代をつくる会と本市では、令和5年12月30日に亡くなられた八代亜紀さんをしのび、2月29日に「八代亜紀さんお別れの会」を開催します。

当日は、追悼のことばや献花などに加え、先日決定いたしました八代市名誉市民証の贈呈を行います。

また、会場となる本庁舎1階のロビーや会議室などでは、八代亜紀と共に明日の八代をつくる会による「八代亜紀絵画展及び絵画コンクール」の作品展示が同時開催されます。

本市に多大なる貢献をいただき、市民の皆さんにとって郷里の誇りであった八代亜紀さんに、改めて心よりご冥福をお祈りし、謹んで哀悼の意を表したいと考えています。

本お別れの会では、絵画展も実施されており、一般の方も参加いただけますので、共に在りし日の八代亜紀さんをしのんでいただければと思います。

なお、本お別れの会にあわせて、本庁舎1階に設置していますデジタルフォトブースにおいて、同日2月29日から3月31日までの期間限定で、八代亜紀さんの背景画像を追加します。

在りし日の八代亜紀さんとの記念写真が撮影できますので、ぜひこの機会にご利用ください。

(2)アウトドア拠点施設の開設

本市では、新八代駅周辺を人流や物流の拠点として、本市の玄関口にふさわしいまちづくりを進めていますが、令和5年4月に策定した「八代市アウトドアツーリズム観光戦略」に掲げるアウトドア拠点施設の充実を図るため、JR新八代駅東口に「アウトドアステーションやつしろ」を整備いたしました。

本施設は、八代で気軽にかつ快適にアウトドアを楽しめる環境を整えるために、市民の皆様をはじめ、アウトドアを楽しまれる方々をワンストップでサポートするおもてなしの拠点として、電動アシスト自転車や関連工具、キャンプ用品の貸出やアウトドア関連情報の発信などを行います。

本施設を拠点として、サイクリングやキャンプを中心としたアウトドアツーリズムを推進し、アウトドアに関心を持つ人が、何度も本市を訪れ、価値ある体験を深めていただくことで、関係人口の拡大につなげていきます。

なお、本施設の開設に合わせ、オープニングセレモニーを3月9日 土曜日に開催します。

(3)八代市高校生地方創生会議の開催

この会議は、若者世代の定住促進を目的として、市としては初めて開催する高校生の意見発表会となります。

開催の経緯ですが、本市では、20代前後の転出が多く、若年層の流出を抑制することが重要な課題となっています。

そのためには、学生の皆さんに、一度転出しても将来は地元に帰って来たいという思いや、地元で就職したいという意識を醸成することが必要であると考えています。

そこで、高校生が授業をとおして自ら考えた地域課題や、その解決策などを発表してもらうことで、将来への希望や志向等に関する啓発を図り定住促進につなげるとともに、

市の課題解決に繋がるような取り組みについては、市政にも反映していきたいと考えています。

当日は、高校生の若いエネルギーが集まった、熱い意見発表会になるものと期待しています。

 

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