家きん飼養場における高病原性鳥インフルエンザについては、今シーズンは11月25日に国内1例目が確認されて以来、令和5年12月26日現時点で4県4事例が発生し、約18万羽が殺処分の対象となっています。
また、近隣諸国では、アフリカ豚熱、口蹄疫等の発生が拡大しており、特にアフリカ豚熱については、日本と台湾を除くアジアで継続的に発生しているため、国内への侵入リスクが高い状況が続いています。
これから年末年始及び中華圏の春節時期を迎え、人の往来が増加することに加え、渡り鳥の飛来・滞在シーズンも続くことから、畜産関係者におかれましては、以下の対策を特に意識し、引き続き防疫対策の徹底及び強化並びに継続をお願いします。
(発生予防対策)
・畜産関係者については、アフリカ豚熱、口蹄疫等の発生地域や非清浄地域への不要不急の渡航を自粛すること。また、やむを得ず渡航する場合には、農場への立入りや家畜との接触を避けるとともに、帰国時には衣服や靴の消毒等適切な防疫措置を行うこと。
・外国人技能実習生等の外国人従業員を受け入れている畜産関係者等においては、日本への持込が禁止されている肉製品等が母国を含む海外からの携帯品や国際郵便物等によって持ち込まれることのないよう、外国人従業員への周知を徹底すること。なお、外国人従業員が受け取る国際郵便物等の中に動物検疫を受けていない肉製品等を確認した場合は、直ちに動物検疫所に連絡すること。
・飼養衛生管理については、(参考資料1)高病原性鳥インフルエンザ発生予防のポイント等を踏まえ、衛生管理区域及び畜舎内への病原体の侵入防止を図ること。
・飼養家畜の健康観察を毎日入念に行い、特定症状の早期発見に努めるとともに、特定症状を呈している家畜を発見したときは、管轄の家畜保健衛生所に速やかに連絡すること。