令和6年8・9月記者会見
と き:令和6年9月5日(木曜日)午前10時~
ところ:本庁3階 庁議室
まずは、今般の台風10号についてです。
先日九州に上陸した台風10号では、各地で浸水被害や土砂災害など大きな被害が出ました。
まずもって、被災された皆さまには心からお見舞い申し上げたいと思います。
本市においては、人的被害2件のほか、倒木や電線の断線などにより、道路通行に一時的な支障が発生しました。
また、道路崩壊により、泉町の樅木地区において2世帯の孤立が発生しました。
ただいま、災害応急対策や、ライフラインの早期復旧に、全力で取り組んでいるところです。
国、県とも緊密に連携を図りながら、緊張感を持って災害対応に当たっていきたいと考えています。
■市議会9月定例会
会期は、9月12日(木曜日)から10月11日(金曜日)までの30日間です。
開会日の提出予定議案は24件で、内訳は、予算議案1件、決算議案3件、事件議案14件、条例議案6件です。また、諸報告が9件あります。
今回の一般会計の補正予算の総額は、5億5,250万円です。
まず、令和2年7月豪雨災害 関連事業として、3,000万円を追加しており、主な内容は、輪中堤により復旧することとなった「大門及び中津道地区」の内水対策に係る基本設計の委託経費800万円です。
次に、本市の重点戦略関連事業として、総額7,706万円を追加しています。
主な内容は、各種行政サービス情報にワンストップでアクセスできる「ポータルアプリ」の構築経費1,645万円、
鏡町で運行中の乗合タクシーに、AI技術を活用するための実証実験に係る経費899万円です。
国や県などからの補助金を活用した事業として、総額4億2,285万円を追加しています。
主な内容は、8月中旬に故障し運転不能となった「八代南部排水機場」のポンプ1機を復旧する経費3億3,000万円、
6月から7月にかけての梅雨前線豪雨により被災した市道3路線、林道1路線の災害復旧経費3,848万円、
がん患者のウィッグなどの購入に対して補助を行う経費120万円です。
また、単独事業としては、総額2,259万円を追加しており、主な内容は、土地改良区が行う用水路改修などの事業に対する市負担分の補助1,339万円です。
その他として、「(仮称)新南部学校給食センター」の施設整備に係る経費として、令和6年度から令和9年度まで、総額37億円の継続費を設定します。
■市政の動向
(1)台湾
新竹市との友好交流協定締結について
まずは、台湾 新竹市との友好交流協定の締結についてです。
本市では、これまで、新竹市の子どもたちとのバドミントン交流や学校訪問を行い、それに合わせて、新竹市政府を表敬訪問し意見交換を行うなど、今後の交流について協議を行ってきました。
その中で、さらに交流を深めていきたいという両市の意向が合致したことから、このたび新竹市と友好交流協定を締結することとなりました。
新竹市と日本の自治体との友好交流協定につきましては、平成15年に締結した岡山県岡山市に続き、本市が2カ所目であり、九州の自治体としては初めてとなります。
なお、協定締結式は、9月29日(日曜日)に東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムEXPOジャパン 2024」の台湾特設ブースで実施する予定です。
ご承知のとおり、新竹市は、熊本県に進出しているTSMCの本社がある都市です。
その新竹市と今回協定を締結することにより、観光、文化、スポーツ、教育など、さまざまな分野での交流を通して、多くの市民の交流促進を図るとともに、経済団体や企業間での交流により、両市の経済発展と貿易振興、投資促進の契機となることを願っています。
本市としては、新竹市や、すでに友好交流協定を締結している基隆市、そして台湾を市民の皆さまに身近に感じていただけるよう魅力を発信するとともに、本市の市民の皆さまの国際理解と多文化共生意識の醸成につながることを大いに期待しています。
(2)経済交流の拡大に向けた台湾訪問について
明後日7日から10日まで、台湾を訪問いたします。
訪問の目的が2点ありますことから、分けて説明いたします。
まず1点目は、台湾との経済交流の拡大についてです。
本市では、「100年に一度のビッグチャンス」と言われるTSMCの熊本進出を受け、“未来を切り拓く施策”に取り組んでいます。
県内ではすでに、国内企業をはじめ台湾企業進出の動きも見受けられ、本市としても、「県南の雄都」として、TSMC進出の波及効果を県南全体に最大限波及させるべく、取り組みを加速させていく必要があります。
このたび訪問する中国信託商業銀行は、台湾最大の民間銀行であると同時に、台湾の経済・観光・文化・スポーツなどに深く関わっています。
今回のトップセールスは、先月19日に熊本県が当行と締結した包括連携協定を後押しするという思いと、また先に説明しました新竹市との友好交流協定を形あるものにしていくため、当行との繋がりは不可欠なものと考えていることから行うものです。
本市のPR・台湾経済の動向などの意見交換を行い、今後の経済交流をはじめ、各分野における連携・交流などを見据えた関係構築を目指していきます。
(3)八代市と台湾バドミントンジュニア選手との交流
台湾訪問の目的の2点目は、八代市と台湾バドミントンジュニア選手との交流です。
本市では、これまで熊本県バドミントン協会及び八代市バドミントン協会と連携して、台湾とのスポーツ分野の交流推進を図っているところです。
今回、交流の一環として、本市の高校生のバドミントン選手が台湾の基隆市及び新竹市を訪問して親善試合を行うこととなりました。
また、台北市で開催される、バドミントンの世界トッププレーヤーが参加する国際大会「台北オープン」にも招待されており、表彰式のプレゼンターとして登壇することと
なっています。
日程は、9月5日から9日まで、関係者を含め合計20名の選手団を台湾との交流事業に派遣します。
本市としては、これらの交流事業などを実施することで、国際交流をはじめ、交流人口の拡大や地域活性化をさらに推進していきたいと考えています。
なお、今回の台湾訪問では、台南市も訪問し、黄
偉哲台南市長への表敬訪問や台南市にあるサイエンスパークを視察いたします。
これは、頼
清徳総統や台北駐福岡経済文化弁事処のお取り計らいにより実現したものです。
台南市とは、有名な花火大会の開催や全国有数の農産物生産地であること、晩白柚と文旦など、共通するイベントや特産物も多く、実りある意見交換ができることを期待しています。
(4)第37回やつしろ全国花火競技大会
「~八代亜紀さんありがとう~第37回やつしろ全国花火競技大会」を10月19日 (土曜日)に球磨川河川緑地で開催します。
今年は、本市の発展に長年に渡りご尽力いただきました、八代亜紀さんへの感謝の意を込めて、八代亜紀さんの楽曲に合わせてオープニング花火の打ち上げを行います。
また、近年好評をいただいているドローンショーについても実施を予定しています。
競技花火の部は、全国から30の花火業者が集結し、「5号玉の部」「10号玉の部」「スターマインの部」で競われるなど、打上総数14,000発の花火で八代の夜空を彩ります。
国内最高レベルの花火を多くの方に楽しんでいただきたいと考えていますので、ぜひご期待ください。
また、今大会より臨時有料駐車場を駐車場予約アプリを活用した事前予約制としました。さらに、臨時有料駐車場の台数についても昨年度より2,000台分増台しており、駐車場不足の解消、渋滞の緩和を図りたいと考えています。
来場される皆さまにより楽しんでいただける大会とするため、しっかり準備を進めていきます。皆さまのお越しをお待ちしています。