令和6年3月記者会見
と き:令和6年3月28日(木曜日)午前10時~
ところ:本庁3階 庁議室
■市政の動向
(1)スマート避難所システム(はちパス)
坂本地域に甚大な被害をもたらした令和2年7月豪雨では、避難者が長期間にわたり避難所生活を余儀なくされ、二次災害の発生が懸念されました。
そのような中、各避難所においては、避難者の受付や健康状態の確認、必要な食事や支援物資の把握など、避難所運営業務が多岐に及ぶなど、避難所の運営などに課題が生じました。
このことは、令和4年3月に公表した「令和2年7月豪雨災害に係る検証報告書」にも、初動対応の課題として取り上げたところです。
これらの課題に対応するため、本市では、この度、デジタル技術を活用した「八代市スマート避難所システム(はちパス)」を導入します。
はちパスは、災害時には避難者の避難所への入退出受付をQRコードで行うほか、避難者の健康状態、必要な食事・支援物資の状況も、オンラインで避難者と災害対策本部で共有でき、平常時にはイベントの参加申込・受付手続きにも活用します。
本システムを使った避難所の受付は、本年6月から19か所の自主避難所で実施し、必要に応じて本システムの導入避難所を順次拡大していく予定です。
市民の皆様におかれましては、本年4月1日午前9時から本システムの利用登録をして頂くことが可能となりますので、一人でも多くの皆様にご利用いただきますようお願いします。
なお、この「はちパス」という愛称は、八代の「はち」と、本システムを「パスポート」として、避難所やイベントでの受付を待ち時間なくスムーズに通過(パス)していただきたいとの思いから「はちパス」と命名させていただいたところです。
本年1月に発生しました「令和6年能登半島地震」においては、インフラなどが途絶したことにより、被災地において安否確認や被害状況の把握などに課題が生じたと伺っています。
本市としましては、今回導入します、はちパスを活用することで、このような大規模災害の発生に備え、迅速な安否確認や被害状況の把握など、本市における防災体制を更に強化していきます。
(2)三菱商事(株)社員が八代市職員(非常勤特別職)として着任
本市では初めて、総務省の「地域活性化起業人制度」を活用し、昨年9月に「カーボンニュートラルに関する連携協定」を締結した企業の一つである三菱商事株式会社から、本市のゼロカーボンシティの実現に向けた取組を加速化するため、産業DX部門の
亀井 祐輔氏を本市に派遣いただくこととなりました。
亀井氏は4月1日付で、着任され、本市の脱炭素分野に関わる非常勤特別職「市民環境部 参与(GX担当)」を委嘱し、「ゼロカーボンやつしろ推進計画」などに掲げる再生可能エネルギーの普及などに取り組んでいただくこととしています。
具体的には、地域の脱炭素化に向けたエネルギー関係の調査や地域新電力の実現可能性に関する検討業務をご担当いただき、その能力を発揮いただきたいと考えています。
なお、委嘱期間は、令和6年4月1日から令和7年3月31日までの1年間を予定しています。
亀井氏の着任により、三菱商事の専門的なノウハウや知見を活かし、本市のゼロカーボンシティの実現に向けた取組が進むことに加え、市職員の能力やスキル向上につながることも期待しています。