令和5年7月記者会見
と き:令和5年8月3日(木曜日)午前10時~
ところ:本庁3階 庁議室
■市政の動向
(1)八代と台湾を結ぶ台湾航路のサービス拡充
これまで八代港の台湾航路は、八代から台湾に向かう往路に3日、逆に台湾から八代に来る復路に約10日間を要しており、今後増加が見込まれる台湾からの半導体関連貨物の輸入促進を図るうえでは輸送日数の短縮などの航路の利便性向上が課題となっていました。
そのため、本市では、八代港の利活用の促進に向けて、令和3年12月に八代港利活用推進本部を発足させるとともに、台湾航路を含めた国際航路サービスの拡充を図るため、あらゆる機会を通じて船会社への働きかけを行っています。
このような中、八代港において台湾航路を就航いただいている愛媛オーシャン・ライン株式会社様におかれまして、本年8月27日から八代港への追加寄港を開始されることをご決定いただきました。
これは、今後の貨物量増加を見据え、現在の台湾航路のルート上で八代港に2度寄港いただく、いわゆるダブルコールを行われるものです。
これにより、台湾から八代への輸送日数が4日間に大幅に短縮されることとなり、八代港の利便性が大きく向上することになります。
本市といたしましては、今回の追加寄港の決定は、TSMCの熊本進出を契機に、半導体関連を含む新規貨物の一層の増加が見込まれる中にあって、大変喜ばしくありがたく思っています。
今後も国際コンテナの航路の充実に向けて様々な支援策を講じながら、台湾からの新規貨物獲得を目指します。
(2)大相撲八代場所
本市及び大相撲八代場所実行委員会は、令和2年7月豪雨災害復興祈念イベントとして、大相撲八代場所を八代トヨオカ地建アリーナで12月3日に開催します。
八代場所は8年ぶりの開催であり、幕内取組のほか公開稽古では、力士とのふれあい撮影会を実施するなど、力士と市民が交流できる工夫を凝らしたイベントとなっています。
しかも、今回の開催は、九州巡業初日であり、加えて日曜日でもあることから、市内外から多くの皆様においでいただけるものと期待しています。
なお、大相撲八代場所のチケット先行発売を八代トヨオカ地建アリーナの窓口で8月1日から行っていますので、市民の皆様、ぜひ、お買い求めください。
この巡業が、被災者の方々をはじめ、観戦を楽しみにしているみなさんに元気を与えられるように、関係機関と連携しながら、成功に向けて精一杯準備を進めます。
(3)第4期やつしろ未来創造塾の開講
本市では、「第2期まち・ひと・しごと・創生総合戦略」において、“挑戦する人と企業を応援するまちづくり”を基本目標の一つに掲げ、ローカルイノベーションを起こしていく人材の育成に取り組んでいます。
この度、その一環として令和2年にスタートしました「やつしろ未来創造塾」の第4期を開講いたします。
本塾は、開講して以来、これまでに36名の修了生を輩出しています。修了生たちが生み出した事業における、社会的課題を解決した実績といたしましては、
「鏡町の地区公民館を活用した、コミュニティづくりや健康づくりなどの高齢者支援の実施」、
「子どもから高齢者までつながる、Eスポーツマルシェの開催」、
「イオン八代店にダンススクールを出店し、子育て世代を呼び込むビジネスプランの展開」
などがあります。
このように、毎年新しいイノベーションが誕生しており、今後の展開にも期待しています。
加えて、本塾の修了生たちの活躍を、さらなる市内外への広がりにつなげていくため、今年は、
「SNSを活用した修了生の実績を含めた本塾の情報発信の強化」、
「修了生による講義をとおした高校生との交流促進」、
「姉妹塾がある天草市や玉名市、和歌山県田辺市など本塾のネットワークを活かした他市との連携」
などにも取り組み、さらなる地域活性化につながる仕組みを展開します。