令和4年9月定例市議会の開会に当たり、最近の市政の動向について、ご報告申し上げます。
（1）新型コロナウイルス感染症への対応について
熊本県内では、7月20日に1日当たりの陽性者数が初めて3千人を超え、その翌日に4千人を超えて以降も、高止まりの状況が続いておりました。さらには、病床使用率が6割を超えるなど、医療の負荷が増大していることを踏まえ、8月2日に県内全域を対象として「熊本BA．5対策強化宣言」が発令されました。その後、8月18日に5,684人の陽性者数を記録して以降は減少に転じ、現在も減少傾向が続いております。
本市においては、7月より、10代以下の児童・生徒、及びその親世代で感染が拡大し、10万人当たりの陽性者数が県内でも多い状況が続いておりました。そのため、「子どもたちを新型コロナウイルスから守るために」と題した市独自のチラシを作成し、市ホームページ・SNSでの発信や公共施設への掲示など、周知を図ったところであります。
7月20日に、陽性者数が初めて300人を超えてからも、県と同様に高止まりの状況にありましたが、8月17日に過去最多となる348人の陽性者数を記録して以降は、本市でも減少傾向にあります。しかしながら、今後も気を緩めることなく、感染防止対策の周知・徹底を図ってまいります。
市民の皆様には、引き続き、マスクの着用や手洗い、三密の回避など、基本的な感染防止対策へのご協力をお願いいたします。
また、ワクチン接種につきましては、9月9日時点で3回目の接種率が67．86％となっており、国・県の接種率を上回っている状況にあります。今後も、関係機関と連携しながら、ワクチン接種を推進してまいります。接種を希望される方は、市ホームページでご確認いただくか、市のコールセンターへご連絡ください。
また、オミクロン株に対応したワクチン接種について、国は、接種対象を2回目までの接種を終えた12歳以上の全ての人としたうえで、早ければ9月半ばにもワクチンの配送を開始し、まずは4回目を接種されていない高齢者や医療従事者などから接種する方針を示しました。本市といたしましても、迅速に対応できるよう準備を進めてまいります。
（2）令和2年7月豪雨災害からの創造的復興に向けた取組について
7月28日に、球磨川流域市町村を代表して、松岡人吉市長、竹﨑芦北町長、松谷球磨村長とともに、国土交通省及び総務省を訪問し、被災地域の復旧・復興のためのインフラ整備や財政支援などを要望してまいりました。
復旧・復興工事については、被災した市道や河川、林道などの復旧工事を着実に進めるとともに、坂本橋についても、本復旧に向け、国と連携しながら、対応を進めております。また、復興のシンボルとなる坂本支所周辺整備については、基本計画を策定するに当たり、支所やコミュニティセンターの規模・配置などについて、地域住民の皆様のご意見を伺っているところであります。さらに、安全な居住地の確保に向け、輪中提あるいは宅地かさ上げの方針が決定した集落から、随時、詳細設計に入る予定となっております。
このように、創造的復興に向けた土台づくりが始まったところであり、今後も国・県と緊密に連携し、坂本町復興計画に基づきながら、復興への歩みを着実に進めてまいります。
（3）友好都市台湾基隆市との意見交換会について
9月6日に、友好都市である台湾基隆市から16名の代表団をお招きし、意見交換会を実施いたしました。林市長は、台風11号にかかる対応のため、残念ながらオンラインでのご参加となりましたが、TSMCの熊本進出に伴う八代港と基隆港の連携強化などについて、意見を交わしたところであります。
本市と基隆市は、来年4月に友好交流締結5周年を迎えます。今後も、経済をはじめ、スポーツ・文化・教育など各分野で交流を促進してまいりたいと考えております。
（4）古今伝授の間への熊本県産畳表の贈呈式について
9月16日に、熊本県い業生産販売振興協会及び熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会が、畳表産地の知名度向上や需要拡大を図るため、水前寺成趣園内の県指定重要文化財である「古今伝授の間」に、熊本県産畳表を寄贈されます。
本会の寄贈による張替えは平成29年以来、5年ぶりで、熊本県産の最上級畳表である「ひのさらさ」を使用されます。施設を訪れる皆様に、畳ならではの肌触りとい草の清々しい香りを感じていただき、畳表の認知向上と需要拡大につながることを期待しております。
（5）みんなと未来を語る市政懇談会の延期について
市内21地域を2つに分け、今年度は11地域、来年度は10地域で開催することをお知らせしておりましたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年度開催予定の11地域は令和5年度へ、来年度に開催予定の10地域は令和6年度へ開催を延期いたします。
ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。