妙見宮祭礼の花奴
花奴とは、主人の行列に槍、長柄、鋏箱などを持って供先を務める者のことで、行列の威厳を知らしめる役割があります。妙見祭の神幸行列に参列する花奴は、八代城主松井直之の江戸参府に槍持ちとしてお供した松江村の虎右衛門が、江戸花奴の作法を習い伝えたのが始まりといわれ、宝暦2年(1752)には行列に出ていたことが確認できます。
その後は、高子原村の田中家により受け継がれ、現在では松高地区の人々により守り伝えられています。昔は地域外の者は奴組に入れないなどの厳しい決まりがありました。
城主の衣装を入れる狭箱、雨傘である立傘、城主の「かぶり傘」を乗せる丸い台傘を持ち、掛け声をかけながら進みます。
【かけ声】 【意味】
せいとこせい とこせい (さ、いつものように、上手によ)
ぐいとせい (力をいれてよ)
やーさとさー こるわせい (や、さっとほおって)
まっかしょーさーこるわせい(合点だよ、なげなさい)
【交替のかけ声】
こーいち (来い、上手に)
えいとことっては えい (うまく取り替えたよ、上手に)
指定区分・・・・市指定
種別種別・・・・無形民俗文化財
指定年月日・・・昭和34年9月20日
保護団体・・・・高子原村花奴組
公開日・・・・・11月23日(妙見祭の神幸行事<お上り行事>)
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