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宮本武蔵書状(県指定)

最終更新日:
 武蔵書状.JPG

   宮本武蔵(1584?〜1645)直筆の書状。今日、武蔵の直筆と確認される書状は、本状と東京都青梅市の吉川英治記念館所蔵の二通だけで、きわめて貴重な資料です。
 寛永17年(1640)のものと推定され、天草・島原の乱後の武蔵の動静がわかります。『二天記』によれば、武蔵は寛永17年2月に江戸で細川忠利に仕官のための口上書を提出しており、6月の忠利の帰国に前後して、肥後を訪れたものと考えられています。書中には、旧知の長岡佐渡守(松井興長)に面談したい旨が述べられていますが、その折、武蔵は己の身の振り方について話をする意図があったのかもしれません。翌8月12日には興長の尽力によって武蔵の肥後への招聘とその処遇が決定しています。

紙本墨書 掛幅装 
【釈文】
「一筆申上候、有馬陣ニ而ハ、預御使者、殊御音信被思召出処、過当至極奉存候、拙者事其以後江戸・上方ニ罷在候ケ、今爰元へ参申儀御不審申可被成候、少ハ用之儀候へハ罷越候、逗留申候ハゝ伺候仕可申上候、恐惶謹言
  七月十八日 玄信(花押)
(切継目)
     宮本武蔵 二天
   長岡佐渡守様  人々御中 」


名称・・・    宮本武蔵書状(みやもとむさししょじょう)
指定・・・    県指定重要文化財
種別・・・    有形文化財(書跡)
指定年月日・・・ 平成15年9月12日
法量・・・    縦28.0cm 横38.6cm
制作年・時代・・・1640(寛永17)年カ・江戸時代
所蔵・・・    八代市立博物館未来の森ミュージアム




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