地域・・・千丁町古閑出

安政2年(1855)に完成した二の丸新地・八代新地築造の際、潮止め工事が難航したので、周辺の村々から屈強な宮相撲衆(力士)を集め、潮止め口を踏み固めさせ、無事完成させたことがはじまりと伝えられています。
以来、二の丸地区では、竜神社を祀り、毎年の例祭で相撲が奉納されています。いつから女性が主役の「女相撲」になったのかは、わかっていませんが、現在、女相撲保存会によって伝承されています。
竜神社の神事のあと、相撲取りに扮した女相撲取りたちが土俵に登場。土つき(どうつき)、相撲甚句、力士紹介、横綱土俵入り、取り組みと続き、最後に弓取り式で終わります。行事が「りゅほうやま〜」「おざや〜がわ〜」といった地元の地名にちなんだ四股名(しこな)を読み上げるたびに、観客から拍手喝采がわきおこります。境内は、終始明るい笑いに包まれ、干拓地ならではの起源をもつ、たくましさが感じられる芸能です。