所在地・・・西松江城町12-35
『肥後金工大鑑』所載
縦7.8㎝ 横7.7㎝
鉄地 丸形 丸耳 透彫 毛彫
無銘 林又七 江戸時代前期(17世紀)
三段になった松の樹を図案化して透かし彫りにした鐔です。鉄地はよく鍛えられ、やや茶味がかった黒色を呈しています。
松葉を表す毛彫の線が磨耗のため薄れていますが、のびのびした線で雄大な作風です。
林又七(重吉・1613頃〜99頃)は、父が尾張出身の鉄砲鍛冶で、もとは加藤清正に仕えていましたが、加藤家改易後、細川家に抱えられ、鐔工となりました。尾張透鐔の影響を受け、さらに京正阿弥の象嵌技術を学んで大成したと伝えられます。鉄色が抜群で羊羮色を呈し、繊細な透かし彫りと布目象嵌に特色があります。
名称・・・・・・・・・鐔 林又七作 三階松透(つば はやしまたしちさく さんがいまつすかし)
指定ランク・・・・県指定重要文化財
種別・・・・・・・・・有形文化財・工芸品
指定年月日・・・昭和38年7月23日
連絡先・・・・・・・TEL0965-34-5555(八代市立博物館)
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