所在地・・・古麓町

名和時代最後の古麓城主名和顕忠(なわあきただ)によって、寛正6年(1465)に建立された名和氏の氏神で、境内には、一対の織部灯籠(おりべとうろう)が建っています。
織部灯籠とは、戦国武将で茶人でもあった古田織部(1544〜1615)が創案した灯籠の形であるといわれています。
四角柱の竿石の上部が十字架様に張りだし、地面に直接埋め込んで建てるのが主な特徴で、京都北野神社前にあるものが原型とされています。
竿石の形や彫像から一般にはキリシタン灯籠とも呼ばれていますが、にべ神社のものは銘文などはなく、製作年代・寄進者等は不明です。
名和氏とキリシタン信仰を結びつける史料も今のところありません。写真の灯籠の台石には「奉為茂山道繁」「文禄二年(1593)癸巳二月三日」の銘と梵字が彫り込まれていますが、別の五輪塔の転用だと思われます。
名称・・・・・・・・・織部灯籠(おりべとうろう)
指定ランク・・・・市指定
種別・・・・・・・・・有形文化財・工芸品
指定年月日・・・昭和40年5月18日
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