所在地・・・奈良木町 奈良木神社

奈良木神社境内に建つ観音堂の本尊です。
像高134cm、桧の一木造で、蓮華坐の上に立っています。
腰をやや左にひねり、顔は正面を向いて、右手は「与願印」を結び、左手には蓮華をさした水瓶を持っています。
全体にリズミカルで柔らかな線と美しい彫りとなっており優れた仏師による作品と思われます。
鎌倉後期から南北朝初期の作品と考えられ、高田御所の鬼門を守護するために置かれたもののようです。
一説には「奈良木」の地名はこの仏像が奈良から来たことによるといわれています。
名称・・・・・・・・・木造十一面観世音菩薩立像(もくぞうじゅういちめんかんぜおんぼさつりゅうぞう)
指定ランク・・・・県指定
種別・・・・・・・・・重要文化財・彫刻
指定年月日・・・昭和38年4月25日
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