所在地・・・郡築ニ番町
郡築地区は、明治時代に当時の八代郡が行った干拓事業により造成された土地です。昭和11年の高潮により堤防決壊の被害を受けたため、昭和12年から補強工事が行われました。
郡築二番町樋門は、同13年に新設されたもので、石造3連アーチ式の樋門です。上部の壁体は石造の布積みとなっており、石造の多連アーチ式樋門としては、八代平野に2箇所残るうちの一つであり、貴重なものです。
この郡築二番町樋門は農業樋門であり、その中でも大型な部類に入ります。また、この時期に築造された樋門としては、コンクリート造でなく石造であり、装飾的な点に特徴がみられます。現在、西側は新たに鋼鉄製の扉がつけられていますが、東側は築造当初のままです。この郡築二番町樋門は遺構と設計図が揃って残っている点でも貴重です。
名称・・・・・・・・・郡築二番町樋門(ぐんちくにばんちょうひもん)
指定ランク・・・・国登録
種別・・・・・・・・・登録有形文化財・建造物
指定年月日・・・平成10年4月21日
法量・・・・・・・・・長さ 14.2m 幅 8.2m
制作年・時代・・1938(昭和13)・昭和時代
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