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十三重塔(国指定)

最終更新日:

 

所在地‥‥八代市植柳元町
 
  

 
十三重石塔.JPG


 この塔は、本来十三重塔で、現在は二重が失われ十一重の塔になっていますが、高さ6.6m以上におよぶ堂々とした鎌倉時代の石塔です。
 各層の塔身の四面には四方仏(しほうぶつ)をきざみ、軒裏には隅木(すみぎ)や垂木(たるぎ)を造り出し、四隅の隅木の先には目をむき牙を出した鬼面(きめん)を彫刻しており、鎌倉時代の力強さと写実性がよく表現されています。
 また、朱による彩色の跡もみられます。初層の塔身には「・・・寛喜(かんぎ)2年(1230)庚寅(かのえ・とら)十一月日 大檀那沙弥浄心(おおだんなしゃみじょうしん) 并藤原氏 大工兼仏師幸西・・・」の銘があり、制作年代・建立者・工人などがわかる鎌倉初期の代表的石造多層塔の一例として、非常に貴重なものです。
 八代市袋町に所在する医王寺(いおうじ)の石塔にも「沙弥浄心」の銘がありますが、こちらは正平(しょうへい)16(1361)年に制作されており、十三重塔の「大檀那沙弥浄心」と同一人物とは考えにくいです。
 国指定有形文化財であるこの塔は、球磨郡湯前町の明導寺(みょうどうじ)(現在は城泉寺といいます)にあったものを、大正時代に八代の現在地に移したもので、明導寺九重石塔(くじゅうせきとう)と七重石塔(しちじゅうせきとう)もそれぞれ国指定の重要文化財になっています。
 平成28(2016)年4月の熊本地震により、塔身と屋根の一部が大きくずれるなどの被害がありましたが、平成28(2016)年11月から平成29(2017)年3月にかけて行われた災害復旧工事により修復されました。
 個人宅に所在していますので、見学を希望の方は事前に文化振興課(0965-33-4533)までご相談ください。

【銘文】
初層塔身に陰刻銘
「(奉)造立十三重石塔
 右為滅罪生善乃至法界
 (平)等利益造立如件
  寛喜二年庚寅十一月日
    大檀那沙弥浄心 
         并藤原氏
    大工兼佛師幸西 
        小工榮幸
    行事藤原頼忠 源光吉
         鍛冶末正
  院主金剛佛子念西」

  • 十三重塔実績報告書_十三重塔ビフォーアフター

    熊本地震災害復旧工事の写真(左:修復後、右:修復前)




名称・・・・・・・・・十三重塔(じゅうさんじゅうとう)
指定ランク・・・・・・国指定
種別・・・・・・・・・有形文化財・建造物
指定年月日・・・・・・昭和8(1933)年1月23日
法量・・・・・・・・・高さ 6.62m
制作年・時代・・・・・1230(寛喜2)年・鎌倉時代
 

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〒866-8601  熊本県八代市松江城町1-25   電話番号:0965-33-41110965-33-4111     
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