所在地・・・植柳校区
江戸時代の初めごろ始まったといわれ、現在はお盆(8月14日)の夜に植柳小学校の校庭で開かれる「ふるさと祭り植柳盆踊り」の行事で盛大に踊られるとともに、地元の初盆宅で供養のためにも踊られます。
楽器を用いず、口説き手の口説き唄のみで物語をつづり、老若男女の踊り手で、女踊りは「とまり」のない緩やかな振りで、男踊りは体を揺すぶって踊ります。踊り手の装束は、顔を隠し、変装したりして踊ります。男は黒い座頭笠、女は黒い頭巾で頭を覆い、白い着物に黒い帯という特徴的な姿で踊られ、これは「折助とおすて」という植柳の若い男女が心中する姿を表しており、悲恋心中の道行きとお盆とが重なり、別名「亡者踊り」とも呼ばれています。
単調な旋律と「ヨイヤサ、ヨイヤサ」や「チョイ、チョイ」の囃子が味わい深い哀愁をかもし出します。
8月14日の植柳小校庭では、白装束に身を包んだ保存会のメンバーのほか、地区の人々も思い思いの格好で踊りの輪に加わり、やがてその輪は二重三重となって、いつまでも続きます。