指定名称「肥後領内名勝地 五郎ケ瀧 聖リ瀧 走リ水ノ瀧 建神ノ岩 神ノ瀬ノ岩屋」
指定年月日 平成27年3月10日
所 在 地 八代市坂本町深水(走リ水ノ瀧)

坂本町深水台の中流を流れる走水川にかかる滝で、滝口から滝壺までの高さが約100メートルもある滝です。滝の西側にある板の平集落から見ると白く見えたことから「白滝」とも呼ばれ、古くから景勝地として知られていました。
そのことは、江戸時代、熊本藩主第8代細川斉茲(なりしげ)が、藩内の景色のすぐれたところを選んで御用絵師に制作させた絵巻物「領内名勝図巻」に本滝が「走リ水ノ瀧」として描かれていることからもわかります。
今回の指定は、この絵巻に描かれた風景地の中から5ヶ所を選定し、指定するものです。
この滝について、以前から地元の深水地域振興会が展望所の設置や遊歩道の整備などを進め、地域の宝として大切に守ってこられました。走水の滝をはじめ、「領内名勝図巻」には球磨川沿線及び支流の景勝地が数多く描かれています。この指定を機に、江戸時代の人も楽しんだ球磨川周辺のすばらしい景色に目を向けていただければ幸いです。
走水の瀧へは、国道219号線から深水橋を渡り、瀧への遊歩道入り口まで約9、4キロあります。遊歩道から展望所まで185メートルです。道がわかりにくいので、下記案内図を参考になさってください。
走水の滝案内図.pdf 
(PDF:831.0キロバイト)
広報やつしろ掲載(平成27年1月号)の「走り水の瀧」紹介記事
https://www.city.yatsushiro.lg.jp/dynamic/r/n/4/n45j1IwBEtgyTKaPmvEKYGpy.pdf
※「領内名勝図巻」(全14巻、公益財団法人永青文庫所蔵、熊本県指定重要文化財)
http://bunka.nii.ac.jp/SearchDetail.do?heritageId=249583&imageNum=1