坂本町深水台の中流を流れる走水川にかかる滝で、滝口から滝壺までの高さが約100メートルもある滝です。滝の西側にある板の平集落から見ると白く見えたことから「白滝」とも呼ばれ、古くから景勝地として知られていました。
そのことは、江戸時代、熊本藩主第8代細川斉茲(なりしげ)が、藩内の景色のすぐれたところを選んで御用絵師に制作させた絵巻物『領内名勝図巻(りょうないめいしょうずかん)』に本滝が「走リ水ノ瀧」として描かれていることからもわかります。
『領内名勝図巻』に描かれた⾵景地の中から5ヶ所(山都町・五郎ケ瀧(ごろうがたき)、山都町・聖リ瀧(ひじりだき)、八代市・走リ水ノ瀧、氷川町・建神ノ岩(たてがみのいわ)、球磨村・神ノ瀬ノ岩屋(こうのせのいわや))が、平成27(2015)年、国指定名勝に指定されています。
⾛リ⽔ノ瀧をはじめ、『領内名勝図巻』には球磨川沿線及び⽀流の景勝地が数多く描かれています。
「走リ水ノ瀧」への行き方
走リ水ノ瀧へは、国道219号線から深水橋を渡り、瀧への遊歩道入り口まで約9、4キロあります。遊歩道から展望所まで185メートルです。道がわかりにくいので、下記案内図を参考になさってください。
走水の滝案内図.pdf 
(PDF:831.0キロバイト)

展望所の状況(令和7年8月3日現在)
※「領内名勝図巻」(全14巻、公益財団法人永青文庫所蔵、熊本県指定重要文化財)
肥後領内名勝地は
こちら
(外部リンク)で確認ください。