【八代農業塾】視察研修 in 宮崎
11月16日(土曜日)、「農・食・ブランディングの取組み」をテーマとして、視察研修を行いました。
今回の研修では、宮崎県に移動し、学校法人 日南学園、(株)くしまアオイファームにて、それぞれ現地視察を行いました。
学校法人 日南学園
午前中は日南市にある日南学園にて、総務課長である鈴木 諒 氏に、日南学園の説明や、行っている取組みについてお聞きしました。日南学園には「調理科」があり、そこでは地元の農産物を用いた料理を考案し、「コラボカフェ」として、学園内外問わず販売するというイベントがあるとのことでした。また、そのコラボメニューの中の「さつまいものソテー」は、午後から視察に行った(株)くしまアオイファームで採れた甘いさつまいもを使用したデザートで、テレビ東京の番組で紹介されたことがあるそうです。甘いさつまいもの中でも、甘すぎるとこげてしまうらしく、デザートに適した甘さのさつまいもが必要だったといいます。この「さつまいものソテー」は、たくさんの種類のさつまいもを生産している(株)くしまアオイファームと、教師と生徒が色んな視野で調理に挑戦して出来た日南学園ならではのデザートだと思います。実際にランチ後のデザートとして出していただき、受講生は幸せそうに食べていました。
(株)くしまアオイファーム
午後からは、串間市にある(株)くしまアオイファームに行き、実際にさつまいもをどのように管理・保管・出荷しているか、設備を見ながら説明していただきました。在庫をQRコードで管理していたり、販売先に正確な取引が出来るよう箱ごとに重さを計測したり、段ボール製函や箱詰めなど、様々な工程でたくさんの設備がありました。(株)くしまアオイファームでは、日量20トンのさつまいもの出荷が可能だそうです。
その後は、この(株)くしまアオイファームを設立した、代表取締役会長の池田誠 氏に、会社の経営理念や今後の展望についてお話しいただきました。(株)くしまアオイファームは、さつまいもの輸出量日本一であり、多量多品種のさつまいもを取り扱っていて、お客様のニーズに合わせたパッケージデザインや、規格変更まで対応しています。また、地元宮崎大学との共同研究開発により、新しい品種の開発や、高品質な苗づくりなど、安定的で多収量の苗を供給しているそうです。
そんな(株)くしまアオイファームの考え方の1つに「強い農業はこえていく」というものがあるそうです。「こえていく」と、漢字ではなくひらがななのは、「時代を超えていく」「自分自身を超えていく」「人々が肥えていく(豊かになる)」といった様々な思いを込めているそうです。受講生は、規模の大きさに圧倒されつつも、初めて見る設備に興味津々のようでした。
日南学園、そして(株)くしまアオイファームも、共に地域のものを活かし、地域を盛り上げようと尽力されていました。
今回視察した受講生が、学んだことをこれからの八代市での農業に活かし、これまでの現状を超えるような強い農業を目指して欲しいです。
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【主催】
八代市担い手育成総合支援協議会
(八代市 農林水産政策課内)