所在地・・・安楽院(八代市高下東町498)

この仏像は八代市高下東町字中光寺安楽院の厨子に納められており、50年に一度開帳される秘仏です。安楽院は、「八代郡誌」によると、真言宗寺院で平山城主桑原和泉守の祈願所であったといいます。この地は字名が示すとおり、もと中光寺が建立されたところとも考えられます。中光寺については、「肥後国誌」に「禅ノ古迹ト云トモ開基年代不分明 叉天台ノ古迹トモ云 本尊薬師ナリ」とあり、この仏像が中光寺の頃からのものである可能性が高く、平安時代の八代の仏教文化を考えるうえで希少な仏像として貴重なものです。
名称・・・木造伝薬師如来坐像(もくぞうでんやくしにょらいざぞう)
指定・・・市指定有形文化財
種別・・・有形文化財(彫刻)
指定年月日・・・平成7年3月24日
法量・・・像高 92.7cm
制作年・時代・・・平安時代後期
所蔵・・・安楽院
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