市民の皆様へ ~最近の市政の動向について~
今年の夏は県内各地で猛暑に見舞われ、本市では先月20日に観測史上最高となる38.7度を記録し、その日は全国で最高の気温となりました。改めて、市民の皆様には、今年度から指定しているクーリングシェルター等を有効に活用いただきたいと思います。
また、九州に上陸した台風10号により、各地で浸水被害や土砂災害など大きな被害が発生しました。本市は、泉町の樅木地区において、道路崩落により一時的に2世帯の孤立が発生したことから、災害応急対策として仮歩道を設置するとともに、現在、道路の早期復旧に取り組んでいます。
なお、このほか道路、林道等の被害が数カ所あっており、それらの復旧経費については、補正予算を9月定例会中に追加提案させていただきました。
それでは、最近の市政の動向について、ご報告いたします。
(1)台湾 新竹市との友好交流協定の締結について
これまで、子どもたちとのバドミントン交流や学校訪問を行い、それに合わせて、新竹市政府を表敬訪問し意見交換を行ってきました。
その中で、さらに交流を深めていきたいという両市の意向が合致したことから、このたび新竹市と友好交流協定を締結することになりました。
9月29日に東京ビッグサイトで開催される「ツーリズムエキスポジャパン」の台湾特設ブースで協定締結式を実施しました。熊本県に進出しているTSMCが本社を置く新竹市と協定を締結することにより、様々な分野での交流を通して、多くの市民の交流促進を図るとともに、経済団体や企業間での交流により、両市の経済発展と貿易振興、投資促進の契機となることを期待しています。
(2)台湾訪問について
7日から10日にかけて台湾を訪問しました。今回の訪問の目的は2つあり、そのうちの1つが、台湾との経済交流の拡大です。
台湾最大の民間銀行である中国信託商業銀行への訪問では、国際事務最高顧問 馮 氏にご対応いただき、本市における新八代駅周辺の開発と県営工業団地整備の取組について説明をするとともに、今後の関係構築について意見交換をしました。
馮氏からは、熊本県との繋がりを重要視しているとのご発言があり、同行と本市の繋がりを深めることは、熊本県が8月19日に同行と締結した包括連携協定を後押しするとともに、先ほどの新竹市との友好交流協定を形あるものにしていくため、大変意義深いことだと考えています。
今回のトップセールスでは、本市の取組に大いに関心を示していただき、今後はサイエンスパーク構想なども視野に入れた幅広い分野における連携・協力関係の構築に繋がっていくことを期待しています。
もう一つは、八代市と台湾バドミントンジュニア選手との交流です。
これまで台湾とのスポーツ分野の交流推進を図ってきた中、今回、本市の高校生のバドミントン選手が5日から9日まで、台湾を訪問し、新竹や台北の高校生と親善試合を行いました。
また、台北市で開催される、バドミントンの世界トッププレーヤーが参加する国際大会「台北オープン」にも招待いただき、表彰式のプレゼンターを務めました。
さらに、今回の台湾訪問では、台南市も訪問し、黄 偉哲 台南市長への表敬訪問や、台南市にあるサイエンスパークを視察してきました。これらの交流事業などを通じて、台湾との交流をさらに推進してまいりたいと考えています。
また、6月28日から7月3日にかけては、インドネシアを訪問し、アジアバドミントン連盟に対する、バドミントンアジアジュニア選手権の誘致を行うため、現地での大会を視察するとともに、連盟のキム会長へ直接PRを行いました。令和8年度以降の本市での開催を目指し、日本バドミントン協会との連携を図りながら、協議を進めてまいります。
(3)八代圏域における産科医師確保・育成に関する熊本大学への寄附及び要望について
先月5日に氷川町の藤本町長とともに熊本大学へ赴き、八代圏域における周産期医療提供体制の安定的な維持に向け、産科医師の確保・育成に配慮いただくよう要望しました。
住民が慣れ親しんだ地域で、安全に、かつ安心して、妊娠・出産できる環境が将来にわたって維持されるよう、引き続き働きかけていきます。
(4)市立幼稚園の再編について
近年の少子化に伴う園児数の減少により、園児同士がともに育つ機会の確保が懸念される中、十分な集団の規模を確保し、園児にとって望ましい教育環境を整えることを目的に、このたび、市立幼稚園の再編計画を策定しました。
現在の6園を令和8年度から新しく2園に再編するもので、再編後は職員体制の充実により、幼児教育のセンター的機能や幼・保・小の連携強化など、質の高い幼児教育を推進していきます。
(5)八代亜紀さんのご功績を後世に残すための取組について
ふるさと八代へ多大なご貢献をいただいた八代さんに対し、市では名誉市民の称号を贈呈しましたが、市民やファンの皆様からは、モニュメントを作って欲しいといったご意見も寄せられています。
そこで、八代商工会議所をはじめとする関係団体の皆様とともに実行委員会を立ち上げ、取組を進めることにしました。
八代さんの多大なご功績を末永く後世に継承できるよう、検討を重ねていきます。