令和6年7月記者会見
と き:令和6年7月24日(水曜日)午前10時~
ところ:本庁3階 庁議室
■市政の動向
(1)くまモンポート八代へのクルーズ船寄港等の現状
本日は、クルーズ船の受け入れが昨年春から再開されたことに伴い、くまモンポート八代へのクルーズ船寄港が本格化してきたことから、その現状について、報告します。
まずは、近年のクルーズ船の寄港状況についてです。
八代港へのクルーズ船寄港数は、2017年に66回の寄港がありましたが、その後、コロナ禍の2年間は、クルーズ船の寄港がない状況でした。2023年春のクルーズ船の受け入れ再開以降は、増加傾向にあります。
2023年の寄港数は15回で、国内船は、にっぽん丸や飛鳥Ⅱ、外国船は、クイーンエリザベスやMSCベリッシマ、セブンシーズ・エクスプローラーなどが寄港しています。また、国・県とともに八代港の整備を行ったロイヤルカリビアン社のスペクトラム・オブ・ザ・シーズの寄港を機に、完成式典や歓迎セレモニーなどが実施されました。
次に、クルーズ船寄港時の八代市内への周遊状況ですが、2023年は、八代港発着のにっぽん丸、2寄港を除く13寄港で約3万人の乗船客が訪れ、そのうち、半数である1万5千人が八代市内を周遊されています。コロナ前は、ほとんどが中国発着でしたが、コロナ後は、日本、シンガポール、韓国など、様々な場所からクルーズ船が寄港し始めています。また乗船客も中国人が主であったものが、日本人、欧米人、韓国人など様々な国籍の人にお越しいただいています。
乗船客の動向としては、以前は、ほとんどが市外へのツアーバスに参加されていたものが、昨年は個人旅行客が増加しています。
2024年は、7月24日時点で31回の寄港が予定されており、本日時点で、クルーズ船寄港数は16回、乗船客数は約3万7000人となっています。
次に、クルーズ船寄港時のおもてなしについてですが、寄港を重ねるごとに、市民の歓迎機運も高まっており、クルーズ乗船客に、市民による“おもてなし”を行う「ようこそスマイル隊」がクルーズ船入出港時にお手振りなどを実施していただいています。
また、市内周遊ツアー造成のため、本市ならではの観光コンテンツを船社に体験していただくツアーを実施しています。参加いただいた船社からは、「日本文化の体験は乗船客にも喜ばれると思う」、「木造建築が素晴らしく風情のある街並みがいいと思った」などの声をいただくなど、今後の市内における経済活性化につながる取り組みを推進しています。
市内周遊ツアーの一例としては、松浜軒や八代城趾をご覧いただいた後に、市産材を利用した市議会議場見学や、本町の散策、キャバレー白馬をめぐるツアーなど、本市ならではのものを体験いただきました。
さらに、約700年の歴史があり、海外からも注文が多い盛高鍛冶刃物といった八代の伝統工芸やここ八代でしか体験できない日本のイ草文化体験ツアーも実施し、大変好評を得たと聞いています。
次に、ターミナルやシャトルバス乗降所では観光案内所を設置しており、「きびっと隊」や「やつしろ観光ガイド協会」と連携し、ガイドや観光地案内を行っています。
また、地元高校とも連携し、八代白百合高校等による通訳ボランティアといった地元団体による受入体制の輪も着実に広がっているところです。
そのほかにも、秀岳館高校による雅太鼓をはじめ、妙見祭保存振興会や日奈久地区におけるイベント開催、社交飲食業組合やまちづくり協議会みやじによるおもてなしなど、いろいろな団体と連携し、市内各地でのおもてなしに取り組んでいただいています。
次に、くまモンポート八代はクルーズ客船受入の拠点としてだけでなく、クルーズ船発着日以外の日にも各種イベントが開催され、にぎわいの拠点としても活用されています。
利活用状況としては、2023年は、14回のイベントが開催されており、延べ約4万5千人にご利用いただきました。
また、県や市、八代商工会議所、DMOやつしろなどで構成する「くまモンポート八代・クルーズ活性化協議会」では、クルーズ船受入環境の充実やくまモンポート八代を核とした賑わいの創出に取り組んでいるところです。
昨年は、その一環として、地元産の食材を使ったSea級グルメコンテストを開催しました。
さらに、令和5年度より、みなとオアシス八代フォトコンテストを開催し、さらなる魅力発信のための取り組みを進めています。フォトコンテストには、多数のご応募をいただいており、入選作品は展示やホームページに活用させていただいています。
現在、令和6年度みなとオアシス八代フォトコンテストの作品を募集していますので、市民の皆様にもぜひご参加いただければと思います。
最後に、2024年は、夜間出港のクルーズ船の寄港が増加傾向にあります。また、クルーズ船寄港時は、テナント、キッチンカーも出店されていますので、ぜひ、くまモンポート八代にクルーズ船を見に、夕涼みにお越しいただければと思います。
そして、その際にお取りいただいた写真をみなとオアシス八代フォトコンテストに応募いただければ、さらにくまモンポート八代の魅力が発信されていくかと思いますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
これからもクルーズ船の玄関口である「くまモンポート八代」はもちろん、お祭りでんでん館を含め、中心市街地の魅力を世界に向けてPRすることで、高まるインバウンド需要を取り込み、地域経済の活性化を図っていきたいと考えています。