この度の市長選挙におきまして、市民の皆様のご信任を賜り、引き続き市政運営を担わせていただくことになりました。改めてその責任の重さを痛感し、大変身の引き締まる思いです。
私は、1期目の市長就任時から、一貫して「市政の安定化」、「熊本の副都心づくり」、そして「地域経済の浮揚」の3つを基本理念として、市政運営に取り組んでまいりました。
特に、2期目につきましては、「始動から加速へ」というスローガンを掲げ、1期目において、本市の未来の「礎」を築くために始動した多くの政策を加速させるべく、新たなアイデアや自由な発想を積極的に取り入れながら、スピード感を持って挑戦してきました。その結果、市民の皆様のご理解とご協力はもとより、国・県などたくさんの方々のお力添えもあり、その多くが実現し、形となって見えてきております。
具体的には、「すべての幼稚園や小・中学校普通教室へのエアコン設置」をはじめ、「児童生徒に1人1台タブレットパソコンの整備」、「18歳までの医療費無料化」、「女子ハンドボール世界選手権などの大規模スポーツ大会の誘致」、「八代民俗伝統芸能伝承館（お祭りでんでん館）の建設」、本年度完了予定の「新庁舎の建設」や「防災行政情報通信システムの整備」など、様々な取り組みが着実に実を結んでおります。
一方で、喫緊の課題であります新型コロナウイルス感染症への対応につきましては、現在進めているワクチン接種を円滑かつ確実に実施することが何よりも重要であり、感染防止対策と地域経済の回復を両立させながら、この困難を乗り越えていかなければなりません。
また、令和2年7月豪雨災害からの復旧・復興は、今後本格化していくことになりますが、坂本町の皆様の笑顔を取り戻し、真の「創造的復興」を果たすためには、八代市坂本町復興計画に基づく様々な取り組みを、国や県と緊密に連携しながら、職員一丸となってスピード感をもって進めていく必要があります。
私が3期目に向けて掲げたテーマは「未来への新たな挑戦」です。
本市の更なる飛躍を目指すため、新たに掲げた3つの基本理念であります「坂本町の創造的復興」、「スマートシティの推進」、「地域経済の更なる浮揚」の実現に向けた歩みを着実に進め、「災害に強い豊かなまちの実現」、「次代を担う子どもの育成と安心な暮らしの創生」、「稼げる農林水産業の実現」、「地域の魅力とにぎわいの創出」、「持続可能な選ばれるまち“スマートシティやつしろ”の推進」という5つの基本政策に、喫緊の課題であります新型コロナウイルス感染症への対応も加えて、全力で取り組んでまいります。
また、少子高齢化の進行に伴う生産年齢人口の減少や大都市圏への人口集中など、地方都市を取り巻く環境は依然として厳しい状況にある中で、社会全体の潮流である自治体のデジタル化をはじめとする新たな取り組みへ積極的に挑戦します。さらには、これまで取り組んできた地方創生の流れを止めることなく、恵まれた地域資源の更なる磨き上げと魅力の発信を強化し、将来にわたり持続可能で誰からも選ばれるまちづくりを進め、「大好きな八代」を未来につなげるべく、力を尽くしてまいります。
市民の皆様におかれましては、今後ともご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、3期目就任にあたってのご挨拶とさせていただきます。
令和3年9月6日
八代市長 中村 博生