○貯水槽(貯水槽水道)とは?
ビルやマンションなどの高い建築物では、水道管から供給された水をいったん受水層にため、これをポンプで屋上などにある高架水槽にくみ上げてから、各家庭のみなさんに給水します。この受水層と高架水槽を合わせた設備を一般的に貯水槽といいます。
○いつでも安心な水を飲むために
(1) − 貯水槽の清掃 −
1年に最低1回以上、専門の清掃登録業者に定期的に清掃を行ってもらいましょう。
(2) − 貯水槽の点検 −
水槽にヒビ割れがないか、汚水などに汚染されていないか、水槽内に異物の混入がないかなど、定期的に点検を行ってください。特に地震、台風、凍結、大雨の後は点検が欠かせません。
(3) − 水質検査の実施 −
各家庭の蛇口から出る水の水質検査を定期的に行ってください。異常があったときには、必要な水質検査を行い、安全を確認してください。
(4) − 残留塩素測定 −
特に義務付けられてはいませんが、念のために遊離残留塩素を測定してみてください。0.1ppm以上であれば細菌,大腸菌群、O−157は死滅しており安心できます。0.1ppm未満なら専門の業者に依頼して原因を探す必要があります。
○こんなことに気付いたら管理者に相談を
◎自分でできる水質チェック
無色透明なガラス製のコップに蛇口から水を取り、肉眼で次の項目を検査してください。
・色 ・濁り ・臭い ・味
異常がある場合、次のようなことが考えられます。
色がついている ・・・・・・・赤い水
鉄製の水槽や鉄管の腐食の可能性あり
青い水
銅製の水槽や銅管の腐食の可能性あり
白い水
空気、亜鉛メッキ銅管の腐食の可能性あり
濁っている ・・・・・・・・・・水槽が汚れている可能性あり
臭いがある ・・・・・・・・・・水槽が汚れているか、水槽に汚染物質が混入している可能性あり
貯水槽は日頃からの管理が大切です。安全で安心な水の確保のためにも、お住まいの貯水槽がどのようになっているかを点検してみることを、ぜひおすすめします。