八代農業塾は、八代農業高校と八代市が連携し、「農業に興味がある方」「農業を始めたいと思っている方」のために、農業体験や農業に関する知識を提供する場を提供しています。第6期は「生物多様性のある圃場で持続可能な農業を考える」をテーマに、水稲栽培に取り組んでいます。
12月20日(土曜日)、八代農業高校で第8回講座「実技:調理・加工」及び閉講式を開催しました。講座では、くまもとふるさと食の名人である岩野 賢一 先生を講師に迎え、今年の八代農業塾で収穫した自然栽培米を用いた調理実習を行いました。閉講式では、スライドショーの上映や修了証授与が行われ、約半年間での学びを振り返りました。
実技:調理・加工
講座の前半では、米から作った甘酒を使い、「甘酒プリン」を作りました。事前に仕込まれていた甘酒は、市販のものとは異なり、お米の粒が残っており、実際に試食してみると、砂糖を全く使っていないにもかかわらず、自然な甘さが感じられました。受講生は牛乳の量を調整しながら、班ごとに好みの味に仕上げていきました。
後半は「五平餅」作りに挑戦しました。くるみを細かく砕いてタレを作る作業や、炊いた米をつぶして餅状にする工程は大変でしたが、班で協力しながら調理を進めました。大きく作りタレをたっぷり塗る人、薄く仕上げて丁寧にタレを塗る人など、それぞれが自分好みの五平餅を作り、楽しみながら実習に取り組みました。

岩野先生からの説明

【甘酒プリン】材料混ぜ中

【五平餅】タレ塗り中
試食会
講座の後は、試食会を行いました。試食会では、講座で作った五平餅と甘酒プリンを味わいながら、岩野先生より、今回調理した料理についての説明があり、受講生と主催者・来賓の皆様が耳を傾けながら試食しました。試食後には、塾長である小野市長よりご感想をいただき、満足のいく講座となりました。
閉講式
試食会後、八代農業塾第6期の閉講式を行いました。1年間を振り返るスライドショーの上映や修了証の授与があり、受講生は小野市長 から、修了証と実技で収穫したお米を受け取りました。その後、塾長、副長である吉田校長、来賓代表として八代市農業委員会の本田会長から挨拶があり、最後に修了生を代表して、八代農業高校3年の坂本さんと福浦さんが挨拶を行いました。
おわりに
6月から12月までの約半年間、大雨による延期などもありましたが、予定していた全8回の講座を実施することができました。この八代農業塾を通して、受講生は、実際の農作業や講座を通じて農業の魅力に触れ、多くの学びと経験を重ねました。今後も、この学びの場が、より良い地域農業の実現につながるよう、引き続き取り組んでいきます。

1年間お疲れ様でした!
【主催】
八代市担い手育成総合支援協議会(八代市農林水産政策課内)