八代農業塾は、八代農業高校と八代市が連携し、「農業に興味がある方」「農業を始めたいと思っている方」のために、農業体験や農業に関する知識を提供する場を提供しています。第6期は「生物多様性のある圃場で持続可能な農業を考える」をテーマに、水稲栽培に取り組んでいます。
12月6日(土曜日)、八代農業高校で第7回講座「実技:農業の可能性」を開催しました。この講座では、Fam Lab8の代表理事である林 孝憲 氏と高木 明日香 氏を講師に迎え、農業を通じた地域振興や新しい取り組みについての講義と実技体験が行われました。
講義では、農業における「循環化」、「省力化」、「魅力化」について紹介されました。まず「循環化」と「省力化」については、食品工場の残渣や給食の残渣を肥料として活用する方法や、デジタル技術を使って省力化を図る取り組みが紹介され、技術革新の重要性が強調されました。「魅力化」については、Fam Lab8が推進する「アグリスポーツ」の取り組みを紹介されました。農業者が日々磨き上げた「匠の技」をスポーツ競技として楽しんでもらう新しいコンセプトが提案され、受講生たちは農業の魅力を再発見することができました。
(左から林 孝憲 氏、高木 明日香 氏)
講義後、受講生たちは実際に「アグリスポーツ」を体験しました。競技内容は、お米の等級や品種当てのチャレンジ、お箸を使ったお米移しリレー、そして食味で品種を当てるチャレンジなど、チームごとに得点を競い合いました。特に「お米の等級当てチャレンジ」や「お米移しリレー」は難易度が高く、受講生たちは真剣に取り組みました。
競技終了後、1位と2位のチームには賞品が贈られ、受講生たちは大いに盛り上がりました。「アグリスポーツのイベントがあれば、ぜひ参加したい」という声もあり、農業とは、農業生産だけではなく、多面的な魅力があることを学ぶことができました。
次回は、大雨により延期となっていた第4回講座「講義:資金調達・新規就農」を開催します。農業を始めるにあたり、避けて通れないのが「資金の調達」です。実際にどのように資金を確保するか、補助金や融資制度をどのように活用するか、新規就農時に直面しがちな課題について学べる貴重な機会となります。
今後も実践的な体験を通じて、受講生たちが農業に対する理解を深めるとともに、地域振興に繋がる活動を広げていきます。
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【主催】
八代市担い手育成総合支援協議会(八代市農林水産政策課内)