作田家住宅の主屋は2階建で、東の屋根は切妻造(きりつまづくり)、西の屋根は入母屋造(いりもやづくり)として桟瓦(さんがわら)を葺(ふ)き、西に下屋(げや)、正面に庇(ひさし)を付しています。2階は屋根までの高さが高く、ガラス戸が間口(まぐち)いっぱいに建てられ、高欄(こうらん)が付されているのが特徴です。1階は改造がありますが、2階の座敷2室はもとの様子をよく残しています。
同敷地内に所在する作田家住宅蔵は3階建で、切妻造の屋根に桟瓦が葺かれています。1階は木造軸組(もくぞうじくぐみ)の外周に赤レンガが積まれており、2階以上は木造煉瓦造の外周をラスモルタルで仕上げて土蔵造(どぞうづくり)風にみせています。特異な構造を持つ3階蔵の姿は、通りからも目を引きます。
作田家住宅主屋及び作田家住宅蔵は、近代和風建築の好例であり、八代の中心市街地の歴史的景観を構成する構造物のひとつといえ、貴重なものです。また、蔵部分は飲食店が入居しており、文化財の活用事例の一例として挙げられます。
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名称・・・・・・・・・・作田家住宅主屋及び作田家住宅蔵(さくたけじゅうたくしゅおくおよびさくたけじゅうたくくら)
指定ランク・・・・・・・国登録
種別・・・・・・・・・・有形⽂化財・建造物
指定年⽉⽇・・・・・・・令和3(2021)年6⽉24⽇
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