八代農業塾とは、八代農業高校と八代市が連携し、「農業に興味がある方」「農業を始めたいと思ってる方」のために、農業体験や農業に関する知識を提供する場です。第6期は「生物多様性のある圃場で持続可能な農業を考える」をテーマに、水稲栽培に取り組んでいます。
7月12日(土曜日)、八代農業塾(第6期)第3回講座「実技:栽培管理」が行われました。今回、八代農業塾では農薬を使わない自然栽培を学んでおり、そのためにも害虫の発生を抑える草刈りは栽培管理の上で必要になってきます。第1回講座・第2回講座と同じく、塚田農園の塚田美恵氏にご指導いただきながら、草刈り機や“がんづめ”と呼ばれる農具を使い、害虫防除を行いました。
最初に、草刈り機の使い方と安全上の注意点について学びました。エンジンの始動方法や、作業中は騒音で周囲の声が聞こえにくいため、注意喚起には小石を軽く当てて気づいてもらうといった安全対策も教わりました。加えて、圃場の周囲の草を刈ることで、生物の過剰な繁殖を抑え、生態系のバランスを保つ効果があることを知りました。草刈り機を扱うのが初めてという受講生が多かったものの、苦戦しながらも協力して草を刈り取ることができました。
続いて、“がんづめ”という農具を使った実技を行いました。これは、土を起こして雑草を取り除くとともに、土に空気を入れて稲の健全な成長を促す役割があります。実際に圃場の中を押しながら進むと想像以上に重く、作業は大変でしたが、受講生たちは汗をかきながらも真剣に取り組んでいました。
次回の第4回講座では「講義:資金調達・新規就農」を予定しています。農業を始めるにあたって避けて通れない「資金の確保」。実際にどのような方法で資金を借りられるのか、補助金や融資制度の活用方法、また新規就農時に直面しやすい課題などについて学びます。
第5回講座では、圃場にて「実技:収穫」を予定しております。これまでの取組の成果を確認する貴重な機会となります。
持続可能な農業の実現に向けて、参加者一人ひとりが学びを深め、地域農業の理解と関心をより高めていけるよう、引き続き講座運営を進めてまいります。
【主催】
八代市担い手育成総合支援協議会
(八代市農林水産政策課内)