八代農業塾とは、八代農業高校と八代市が連携し、「農業に興味がある方」「農業を始めたいと思ってる方」のために、農業体験や農業に関する知識を提供する場です。第6期は「生物多様性のある圃場で持続可能な農業を考える」をテーマに、水稲栽培に取り組んでいきます。
6月23日(土曜日)、八代農業塾(第6期)第2回講座として「実技:田植え」が行われました。前回講師を務めていただいた塚田農園・塚田美恵氏の圃場をお借りし、水稲の手植えおよび田植え機乗車体験を行いました。
手植えの実技では、塚田氏より「ならす」「植える」「埋める」の3つの動作をリズムよく行うことの重要性、また、田植え機の通過後など、圃場が平面になっていないと雑草の発生要因となるため、丁寧に均すことが必要である旨の指導がありました。受講者は泥に足を取られながらも、真剣な表情で一株一株丁寧に植え付けていきました。
また、当日は熊本高専八代キャンパスの学生も参加し、塚田氏が用いる「ポット苗」と、高専で研究開発を行っている「バラ苗」の特性や使い分けについて説明がなされ、実践に加えて技術的な学びも深められる内容となりました。
田植え機の操作体験については、塚田氏のご指導のもと行いました。多くの受講者にとって初めての田植え機操作となりましたが、安全面に配慮しつつ丁寧な指導のもと、参加者は貴重な体験に大いに関心を寄せておりました。終了後には「また操作してみたい」との声も聞かれ、有意義な学びの機会となりました。
次回の第3回講座では「害虫防除」をテーマに、水稲栽培における病害虫への対応について学ぶ予定です。また、第3回講座では収穫作業を予定しており、これまでの取組の成果を確認する貴重な機会となります。
持続可能な農業の実現に向けて、参加者一人ひとりが学びを深め、地域農業の理解と関心をより高めていけるよう、引き続き講座運営を進めてまいります。
【主催】
八代市担い手育成総合支援協議会
(八代市農林水産政策課内)