健康コラムとまみの畑vol.8『「飲まんと眠れん」という声を聴きますが、ぐっすり眠れいてますか?』掲載しました

最終更新日：2025年2月14日

Vol.８　「飲まんと寝られん」という声を聞きますが・・・、ぐっすり眠れていますか？

健康相談でお会いする人の中に、「飲まんと寝られん（眠れない）」と寝る前にお酒を飲んでいる（寝酒）という方がいらっしゃいます。確かに、アルコールには催眠効果があり、寝つきはよくします。しかし、アルコールが体で代謝される中で、覚醒作用をもたらすため目が覚めやすくなります。また、アルコ―ルは利尿作用もあるため、トイレに行きたくなって起きてしまいます。寝る前にお酒を飲むと、睡眠の「質」「量」ともに悪化させて、実は熟睡できていません。熟睡できず睡眠不足が続くと、体内のホルモン分泌や自律神経機能に大きな影響を与え、食欲を抑えるホルモン（レプチン）の分泌は減り、逆に食欲を高めるホルモン（グレリン）の分泌が多くなり、食欲が増すということが分かっています。体重を気にしていても、食欲を抑えられず、「ついつい食べ過ぎてしまった～！」ということにつながります。寝酒を続けているとアルコールに慣れがでて、同じ量では眠れなくなり、次第にお酒の量が増えてしまいます。酒量の増加に伴って、つまみも欲しくなり、ついつい食べてしまうと、夜の摂取エネルギーが増えてしまい、体重が増加してしまいます。

「飲まんと寝られん」という方は、寝る3時間くらい前にウォーキングなどの有酸素運動やちょっと熱めのお湯で入浴し、体温を上げておくと寝付きもよくなり深い眠りも得られます。寝酒の代わりに試してみませんか？良い睡眠が得られて、肥満予防にもなりますよ！