はじめに
これまで市立幼稚園では、急速な少子化が進むなか、適当な規模の集団での学びを保障するため、預かり保育や英語教育、満3歳児保育の試行の実施など、より市立幼稚園が地域の子どもや保護者にとって魅力ある場となるよう取組を進めてきました。
しかし、近年の核家族化や共働き家庭の増加などによる少子化や保育ニーズの多様化といった社会環境の変化を背景に、園児数の減少に歯止めはかかりませんでした。
少人数であれば、互いの人間関係がより深まるなどのメリットはあるものの、その規模が小さくなるにつれ、子どもたちの社会性や協調性を育むための環境を整えることが難しくなってきます。
このようなことから、本市教育委員会では、「八代市立幼稚園規模適正化等審議会」からの答申を受け、令和5年11月に「八代市立幼稚園再編基本方針」を策定し、これまで行ってきた園児一人一人にていねいに関わるきめ細かな教育が行き届くなどの、園児にとって望ましい教育環境の確保に向け、令和6年8月に「八代市立幼稚園再編基本計画」を策定しました。
市立幼稚園の再編をとおして、子どもファーストの視点に立ち、未来を担う子どもたちのすこやかな成長と生きる力を育むことを目的に、一層の幼児教育の充実に取り組んでまいります。