汚水ってなに?下水ってなに?
私たちが毎日の生活で使った水や、トイレから流れる水を「汚水(おすい)」といいます。
また、下水管に流れこんだ雨水を「雨水(うすい)」といます。
汚水と雨水を合わせて、「下水」といいます。
八代市は
『分流式下水道』です。
「分流式下水道」は、汚水用管路と雨水用管路の2つを埋設し、汚水は下水処理場へ、雨水は川や海に直接放流します。汚水と雨水をそれぞれ専用の管で集めるので、河川の水質が守られ、環境面でも衛生面でも優れた方式といえます。
汚水って、どこを通っていくの?
家庭や工場からでた汚水は、下水道管を通って、水処理センターへ運ばれます。
下水処理場できれいな水にされます。
・・・八代市は、『標準活性汚泥法』で処理しています。・・・
活性汚泥法は、下水を効率的に処理するため1910年代に考案された方法です。
下水中の有機物を処理するため、高濃度の微生物(活性汚泥)の量を維持して活動させるのです。
活性汚泥の活動を支えるため、酸素の補給と、汚泥の返送が重要な要素になります。
水処理センターに入ってきた下水はスクリーンなどでゴミを除去した後、ポンプで最初沈殿池に送られます。
ここで沈殿しやすい汚れを除去し、生物反応槽に送られます。ここでは返送汚泥が加えられ、高濃度の微生物によって有機物の吸着、摂取、消化分解が行われます。
最終沈殿池では活性汚泥をゆっくり沈殿させ上澄みを流します。
最終沈殿池の活性汚泥はポンプで生物反応槽に送られ再び活動します。
どうやって水をきれいにしているの?
反応タンクにいる微生物が、よごれを食べて、水をきれいにしています。
・・・こんな微生物たちが働いています・・・
処理した水は、どこに行くの?
微生物の力を借りてきれいになった水は、塩素殺菌した後、水処理センターから出ると、大島の横を通り、八代海へ放流しています。
水処理センターから放流する水は、国が定めた基準(水のきれいさ)より、とてもきれいな水にしています。
※水のきれいさ:BOD(生物化学的酸素要求量)
※国が定めた基準:BOD15㎎/l(下水道法)
※放流する水:BOD5.1mg/l(年平均)
下水道に油を流すと・・・どうなるの?
油は下水道の大敵!
使い古しの油を下水道に流したら、何がおきるのでしょうか。
【下水道管を詰まらせる原因に!】
油は固まって、下水道管を詰まらせてしまいます。また、悪臭の原因にもなります。
こうなったら、大変!道路にあふれ出しそうです。
(塊は油脂です)専門の業者さんに依頼して、
急いで管の清掃を行います。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・↑↑↑ 大変な手間と費用をかけ、きれいな管になりました。
【油をきれいにするには、微生物も大変!】
油200ml(コップ1杯)を川や海に安全に返すためには約60トン(浴槽200杯分)の水が必要です。
下水処理場では、微生物によって汚れた水をきれいにしていますが、油をきれいにするのは大変です。私たちがたくさん流したら、微生物がよごれをきれいにできる範囲を超えてしまします。
(お願い)油は上手に使って捨てる量を減らしましょう。
捨てるときは、古新聞などにしみこませるなど、ゴミとして出す工夫をお願いします。