萩原地区堤防工事及び球磨川はね発掘調査現地見学会が2月25日に新萩原橋上流で行われ、市民ら約30人が参加しました。
本見学会は、国土交通省九州地方整備局八代河川国道事務所と八代市が球磨川はねを実際に見てもらおうと開催したものです。
「球磨川はね」は河川の氾濫を防ぎ護岸を守るための構造物で、現代では水制と呼ばれるものです。球磨川には7つのはねが作られ、流れの急な球磨川から私たちを長年にわたって守ってくれていたと考えられています。現在は、水流で流されたり土砂が堆積したりして見ることができませんでしたが、萩原地区堤防工事と合わせて行われた発掘調査により、姿を現しました。
今回見学したのは丸はねと大はねの2つで、大はねは7つのはねの中で、最も大きいものです。参加した坂川昌生さん(古城町)は「現物を見たことで、八代で昔どういう治水をしていたのかよく分かりました」と話しました。
球磨川はねは今後、歴史的価値の保全とともに、憩いの場として整備される予定です。