光化学スモッグとは?
工場や自動車などから排出される窒素酸化物や炭化水素などが、太陽からの強い紫外線を受けて光化学反応を起こし、オゾンなどの光化学オキシダント(酸化性物質)に変化します。この濃度が高くなると、白いモヤがかかったようになります。この状態を『光化学スモッグ』と呼んでいます。最近では大陸からの移流による影響も指摘されています。
「光化学スモッグ」は、3〜10月頃にかけて、日差しが強く、気温20〜25℃以上、風が弱い(3m/s以下)日に発生しやすくなります。一日のうちでは、午前10〜11時頃から濃度が上昇しはじめ、午後1時〜4時頃に最も濃度が高くなります。太陽が沈んだ日没後には徐々に濃度は低くなります。
光化学スモッグ注意報等が発令された場合は?
・できるだけ早く屋内に入って下さい。特に屋外での激しい運動は中止して下さい。
・窓を閉めるなど外気が屋内に入らないようにして下さい。
・自動車の使用をできるだけ控えて下さい。
健康への影響は?
光化学スモッグが発生すると、人によって違いがありますが、敏感な眼、鼻、のどの粘膜が影響を受けやすく、主な症状は「眼のチカチカやショボショボ」「涙流れ」「のどのイガイガや痛み」などの症状が出ることがあります。
これらの症状が出たら、洗眼やうがいを行い安静にしておけば通常は回復しますが、症状が改善しない場合、呼吸が苦しい場合など重症化が懸念される場合は医師の診察を受けて下さい。
光化学スモッグに関する情報提供
熊本県では、光化学スモッグの測定値(濃度)に関する情報提供や注意報等の発令(解除)に関する情報をメールで配信するサービスが実施されています。それぞれ次のリンクをご参照下さい。
○現在の光化学オキシダント濃度(速報値):
熊本県の大気環境の状況(外部リンク) ※ページ中ほどの「大気環境情報メール配信サービス」の項目をご覧ください。