11月21日、鏡文化センターで熊本県立大学との共催による「2015くまもと県南フードバレーフォーラム」が行われ、県や市、大学関係者など約200人が参加しました。
主催者を代表して中村博生市長からは「将来の八代のための八つの基本政策のトップ項目に農林水産業の振興を挙げ、その中の『フードバレー構想』を推進することで、地場産業の活性化や農業所得の向上を目指したい」とあいさつしました。
その後の基調講演では、カゴメ㈱イノベーション本部自然健康研究部の菅沼(すがぬま)大行(ひろゆき)部長から「トマトの力」と題して、成分であるリコピンの生体調節作用や機能性表示食品制度などについて話がありました。
次に、県立大学からは、地域連携型卒業研究(学生GP)として、二つの研究室から「日本一の信号機(トマト・晩白柚・いぐさの愛称)の販路拡大プロジェクト」、「中山間地域における6次産業化の推進について」の中間報告がありました。友寄(ともより)研究室で晩白柚の果皮に着目し、その研究報告をした西岡美里さん(阿蘇市出身)は「大学院に進んでさらに研究を深めていきたい」と語り、一方、小薗研究室で八代産食材を使った“ピザ@やつしろ”の研究報告をした長(ちょう) 孝樹(こうき)さん(小国町出身)は「次回は、八代の食材をもっとたくさん取り入れたピザにしたい」と抱負を語りました。
また、会場ロビーでは県立大学と八代市等が連携して行っている「くまもと県南フードバレー構想」に関する研究等のパネル展示や研究室から中間報告があった“ピザ@やつしろ”の試食会も行われました。
▲カゴメ㈱イノベーション本部自然健康研究部の菅沼大行部長の基調講演
▲県立大学地域連携型卒業研究(学生GP)の発表
▲ “ピザ@やつしろ”の試食