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日本各地の英知を集めて海の再生を 全国アマモサミット

最終更新日:
 10月3日、やつしろハーモニーホールで、「第8回全国アマモサミット2015inくまもと・やつしろ」シンポジウム「八代海(不知火海)・有明海の再生をめざして」が開かれ、日本各地から集まった約300人が、美しい自然環境に囲まれ、災害につよく、元気でいきいきとした沿岸地域づくりのために、実践報告や研究成果の発表を行いました。

 「全国アマモサミット」は、「アマモ」と「アマモ場」を象徴的なキーワードに、海の自然再生・保全をめざして2008年に開始された会議で、熊本県では初めての開催です。

 滝川清熊本大学名誉教授の基調講演では、八代海の閉鎖度指数と河川流入水負荷率がともに日本で最も高いという特徴が指摘され、海岸線の人工化による「なぎさ線の消失」などの課題が提示されました。再生への方向性として、「調査研究のあり方」「環境改善技術の開発と適用」「改善技術の効果の評価」というサイクルを明確にすることが肝要で、「八代海の再生を考える会」の設置が強く提言されました。

 13人が登壇したシンポジウムと10人が登壇したパネルディスカッションでは、「海岸林が津波被害を、サンゴ礁が高潮被害を軽減したり、湿原が洪水を受け止めたりするという生態系を活用した防災・減災」についての報告や、「大阪湾見守りネット」の事例発表などが行われ、「持続可能な再生活動」への取り組みについて参加者も含めた活発な意見交換が行われました。

 最後に、大会実行委員会と大会参加者一同の連名で「それぞれの立場に応じて、当事者として各関係者とともに、八代海、有明海の恵みを享受する誰もが主体的に八代海、有明海の再生に取り組む活動を展開すること」などを含んだ「熊本宣言」を採択しました。

アマモ:遠浅の砂泥海底に生息する海草で、アマモ場と呼ばれる大群落は魚類や頭足類の産卵場所や幼稚魚の生息場所としても重要であり、水質浄化にも重要な役割を果たしている可能性がある。



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▲宣言文などを表示しながら会場全員で修正



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▲最終的に採択された「熊本宣言」



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▲大阪湾見守りネット前代表の田中正視さん(左)と全体コーディネーターの笹川平和財団海洋政策研究所主任研究員の古川恵太さん



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▲次回開催地である岡山県備前市の日生(ひなせ)町漁業協同組合専務理事の天倉辰己さんがアマモ場再生活動について報告



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▲会場から赤潮抑制策を質問する鹿児島県長島町漁協の若手漁師



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▲パネル展示も行われた






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