各町内で一斉に行われる妙見祭の笠鉾組み立てを、説明を受けながら歩いて見学して回る「笠鉾組み立て見てさるくツアー」が11月18日に行われ、市内の12人が参加しました。
これは、長年にわたり継承されてきた技術とその価値を知り、妙見祭をより深く理解してもらおうと市が企画したもので、今年で3回目。
笠鉾は、釘を1本も使うことなく、また、決められた場所にはめ込まないと完成できないしくみになっており、組み手の人たちが200程の部材を一つ一つ確認しながら組み立てていく様子を、参加者は近くまで歩み寄って観察していました。
また、組み立て方法をベテランから学ぶ若手の姿もあり、技術が受け継がれる様子も見ることができました。
この日は、9基あるうちの4基を見て回り、参加者の有馬信一さん(上日置町)は、「知らないことを教えてもらい、勉強になった。古くからの部品を修理しながら大切に使われており、その歴史そのものに感心した」と話しました。
▲並べられた笠鉾の部材を観察する参加者
▲笠鉾「蜜柑」の屋根を息を合わせ、慎重に取り付ける中島町の人たち