災害を風化させないために語り継ぐ
坂本町復興講演会
坂本町復興講演会が11月13日に八代ホワイトパレスで行われ、約250人が参加しました。
これは、令和2年7月豪雨災害を風化させることなく、被災者を応援しようと市が企画したもので、講演会とパネルディスカッションの2部構成で行われました。
第1部では、八代市出身で坂本町を舞台にした映画「あの子の夢を水に流して」を制作した遠山昇司監督をはじめ、坂本町鶴之湯旅館4代目の土山大典さんや東日本大震災の語りべの佐藤美香さんが講演を行いました。遠山監督は映画制作に至った思いについて、「令和2年7月豪雨災害のニュースを東京で見て、ショックを受けました。その後熊本に帰り、災害の傷跡が残る被災地を巡る中でストーリーが浮かび、映画を撮影しようと決意しました」と語りました。
第2部では、「美しい坂本(故郷)のために」をテーマに、第1部で講演した3人と同映画に出演した俳優の中原丈雄さんによるパネルディスカッションが、かなぶんやさんの進行で行われました。
災害の後処理というテーマでは、土山さんが「土砂出しの作業が一番きつく、約7カ月間、ほぼ手作業で行いましたが、災害直後からたくさんの人が駆けつけてくれて、精神的にもとても心強かったです」と話しました。
▲被災当時水位が上がる中、お客様を避難させることを最優先にしていたと話す土山さん
▲大きな被害を受けた球磨川流域を記録として残したいと、昨年10月に撮影したと話す遠山監督