皆さん、おはようございます。
まずもって、6月28日から7月8日にかけて、広島県など、西日本を中心とした、「平成30年7月豪雨」によりまして、200名以上の方がお亡くなりになられ、甚大な被害が発生いたしております。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された方々へ心よりお見舞いを申し上げます。
本市といたしましても、現地へ職員を派遣いたしました。一日も早い復旧のため、今後とも、できる限りの支援を行ってまいりたいと考えております。
また、今年は、台風の発生数が、観測史上2位となる勢いであります。今後も気象情報等に細心の注意を払いながら、迅速な対応を心掛けてまいります。
それでは、議案の提案理由の説明に先立ちまして、最近の市政の動向につきまして、ご報告申し上げます。
はじめに、前回の定例会の際にもお話させていただいておりました、「八代おもてなしプラン」を、6月に策定いたしました。
これは、大型クルーズ客船の入港増に伴い、急激な増加が見込まれる、訪日外国人観光客によるインバウンド効果を最大限に生かすよう、重点的な取り組みをとりまとめたものです。現在、本プランに基づきまして、民間企業・団体と連携した取り組みを進めています。7月1日には、海外でも大人気のくまモンの魅力で、多数の外国人観光客に訪れてもらうため、本町商店街に「くまナンステーション」をオープンするとともに、八代城址周辺から、本町商店街にいたる道筋に、道しるべとして12体のくまモン像を設置いたしました。
また、ソフト事業として、クルーズ船の寄港に合わせ、「和服 DE(で) 本町大作戦」と銘打ったイベントも行っております。今後も、おもてなし気運の醸成や地域資源をさらに磨き上げるための、さまざまな取り組みを進めてまいりますので、皆さんのご理解とご協力をお願いいたします。
次に、7月4日から、校区単位で、「みんなと未来を語る市政懇談会」を開催いたしております。
これは、市内、全21地域にお伺いし、この3月に策定した｢第2次八代市総合計画｣をベースに、新八代市市政の重点事業や、新庁舎建設基本設計、八代市立病院にかかる経過等についての報告を行うとともに、直接市民の皆さんのご意見を伺い、市政運営の参考とさせていただくものです。
既に、10地域にお伺いしており、これから11月までの間に、残る地域をご訪問させていただく予定といたしております。
次に、7月11日から13日までの3日間にわたり、前期の「政府要望」を行ってまいりました。
今回の要望では、本市が抱えている課題18項目について、衆議院議員の金子先生にもご同行いただきながら、国土交通省、農林水産省等の関係省庁を
はじめ、地元選出の国会議員の皆様方に、本市の課題と取り組みについて説明したうえで、必要な支援についてお願いし、ご理解をいただきました。
特に「八代地域のイ産業を守る対策」については、「斎藤農林水産大臣」にご対応いただき、日本の伝統文化である畳を守るための様々な支援についてお願いをいたしました。
また、今回新規に要望を行いました、エアコンの設置をはじめとする教育環境の改善については、「林文部科学大臣」に直接、本市の現状をお話しし、
1日も早く整備が進みますようお願いさせていただいたところでございます。
さらに、去る21日、梶山地方創生担当大臣が本市に視察にみえられた際にも、海外クルーズ客船をはじめとしたインバウンド事業について、地方創生推進交付金の継続的な支援を明言していただいたところであります。いずれも、本市にとりまして喫緊の課題ばかりであり、早期解決を目指して、今後も粘り強く要望活動を継続してまいります。
次に、7月30日に、「熊本県ポートセミナー in 東京」におきまして、八代港のPRを行ってまいりました。
これは、物流の本社機能が集中する東京で、初めて開催したものです。蒲島知事や大西熊本市長とともに、港湾物流関係者など、約200名に対して、八代港における近年の設備の充実ぶりやコンテナ利用助成制度等についてご説明してまいりました。八代港の更なる利用拡大に向け、大きくアピールできたものと考えております。
次に、本市では、2回目となる「八代市中学生議会」を、今月7日に開催し、市内の17校、34名の中学生に参加をいただきました。中学生ならではの視点や感性で、防災対策をはじめ、農業振興対策や地域振興対策、環境問題など、市政全般にわたる幅広い内容の質問を受け、将来の八代を担う生徒の皆さんをたのもしく感じたところであります。
次に、先週、23日に、本市に寄港する多くのクルーズ船を運航するロイヤルカリビアン・クルーズ社のジョン・ターセック副社長が本市を訪問されました。
今回の訪問では、同社が、2020年度までに整備を予定している｢クルーズ船専用ターミナル｣への思いや方向性について、お話をお聞きした上でクルーズ船観光客おもてなしについて、活発な意見交換を行わせていただきました。今回、副社長と直接お会いし、全国の多くの港から八代港を選んでいただくためには、他の港にはない、本市ならではの魅力を積極的に打ち出していかなければならないとの思いを強くしたところであります。
また、将来にわたり、外国人観光客だけでなく、国内のお客様や市民の皆さんにも愛され、年間を通して利用して頂けるような新たな観光拠点となるよう、今後も、ロイヤルカリビアン・クルーズ社との情報共有を図りながら官民連携し取り組みを加速させてまいります。
次に、企業立地関連では、7月に、まず、日本マイクロバイオファーマ株式会社と「工場増設に関する協定」、また、日本紙運輸株式会社と「事業所 新設に関する協定」を締結いたしました。これで、本年、5件目の立地協定であります。
今後も、熊本県と連携しながら、企業の誘致に注力し、雇用の創出や産業の活性化によって、本市の経済を大きく発展させたいと考えております。
次に、今月6日、市内の県立高校5校と「災害発生時等における学校施設の避難所等利用に関する基本協定」を締結いたしました。
これは、「平成28年 熊本地震」の経験を踏まえ、学校施設を避難所等として利用する上での基本的事項を定めたものです。今後は、実際に災害が発生した際に施設を活用し、市民の更なる安全・安心の確保を図ってまいりたいと考えております。
次に、最近開催いたしました各種イベントについて、ご報告いたします。
まず、8月4日に、八代の真夏の祭典「第51回八代くま川祭り」を開催いたしました。
天候にも恵まれ、メインの総踊りには、57団体、4,500名の参加者が、色鮮やかな浴衣や法被姿で踊りを披露し、さらに、女子ハンドボール日本代表の「おりひめジャパン」のメンバーや、翌日の「2019女子ハンドボール世界選手権大会プレマッチ」に出場したデンマークの｢ニュークビン・ファルスター ハンドボールクラブ｣の選手、ならびに、友好交流都市である台湾基隆市の留学生も参加され、今年の猛暑にも負けない、盛大なお祭りとなりました。
翌日の、8月5日は、「熊本地震復興応援 2019女子ハンドボール世界選手権大会プレマッチ おりひめジャパントライアルゲームズ2018」が開催されました。
この大会は、来年、熊本県で開催される「2019女子ハンドボール世界選手権大会」の前哨戦として、八代市総合体育館におきまして、山鹿市に本拠地を置く、日本の強豪チーム「オムロン」と、デンマークの強豪クラブチーム「ニュークビン・ファルスター ハンドボールクラブ」による白熱した試合が行われました。当日は、座席数を超える、1,300人以上の観客の皆さんが詰めかけ、大いに盛り上がりました。ハンドボールの魅力と迫力を感じていただけたのではないかと思っております。今後も、来年の世界選手権の成功に向け、関係機関・団体と一体となって取り組んでまいりたいと考えております。
8月10日から12日の3日間にわたり「第19回ダイハツ全国小学生ABCバドミントン大会」を開催いたしました。
この大会は、平成28年熊本地震の影響により、2回にわたり他県での開催となっておりましたが、全国からの多くの励ましの声と500万円を越える「ふるさと納税」をいただき、3年ぶりに本市における開催が復活したものであります。大会では、厳しい予選を勝ち抜いた各都道府県の代表選手328名によります、気迫あふれるハイレベルな試合が行われました。3日間で、全国から延べ4,500名の方々が本市を訪れ、「バトミントンの聖地、八代」の復活を印象付ける大会となりました。
以上、市政の動向について、述べさせていただきました。