令和3年10月記者会見
と き:令和3年10月25日(金曜日)午後2時~
ところ:鏡支所3階大会議室
新型コロナウイルス感染症の感染者数は、全国的にも減少傾向で推移しており、県内では、10月14日をもって熊本県の「医療を守る行動強化期間」が終了し、リスクレベルは「レベル3 警報」に引き下げられたところです。
本市におきましても、一日の感染者数は8月28日の43人をピークに減少し、9月25日からの1カ月間におきましては、1名のみとなっております。
これまで、市民の皆様が感染防止対策の徹底などにご協力をいただいた結果であり、心より感謝申し上げます。次の感染拡大を防ぐためにも、今後も引き続き基本的な感染防止対策を徹底していただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
■市政の動向
(1)新型コロナウイルスワクチン接種(住民接種)
10月22日現在の接種状況は、2回とも接種が済まれた方は、65歳以上の高齢者では95.92%、市全体で72.76% となっており、いずれも国・県の接種率を上回っております。
ワクチン接種の予約方法につきましては、今後、接種希望者が少なくなることが想定されるなどの理由により、10月18日以降は、「八代市ワクチン接種コールセンター」のみでの受付に変更したところです。
なお、3回目の接種につきましては、2回目の接種から8カ月以上を経過した方から、早ければ、まずは医療従事者等を対象に、12月からの実施を予定しており、順次、接種券を送付することとしています。
また、これからインフルエンザの予防接種を受けられる方の増加が予想されます。新型コロナウイルスワクチンと種類の違う予防接種を安全に受けるためには、適切な期間を空けることが必要とのことでありますので、市保健センターや仮設庁舎などで配布しております、「予防接種記録カード」を活用するなどして、接種いただきますようお願いいたします。
(2)坂本町の復興に向けた取組み
現在、坂本町復興まちづくり計画策定へ向けて、3回目となる地区別懇談会を開催しているところです。
10月22日(金曜日)の田上地区を皮切りに、10月24日に開催した中谷地区、鮎帰地区をはじめ、11月7日(日曜日)までに、8地区全てで行うこととしています。
今回の地区懇談会では、第2回地区別懇談会において、住民の皆様からいただいたご意見を踏まえ、復興に向けた課題や地区の資源を活用した観光振興と賑わいづくり、復興まちづくりにおける取組みなどを地区ごとに取りまとめた「復興まちづくり計画」の素案をお示ししながら、意見交換を行っているところです。特に、球磨川沿いの地域におきましては「輪中堤・宅地かさ上げ」に関するご意見もいただきたいと考えており、被災された皆様の「住まいの再建」や「集落の再生」に向けて、一緒に検討を進めてまいります。
今後は、年内を目途に復興まちづくり計画(案)の取りまとめを終え、来年度以降の復旧・復興につなげていくこととしています。
(3)さかもと復興商店街を拠点とした循環バス等の実証実験
11月6日(土曜日)から来年1月31日の約3カ月間にわたって、さかもと復興商店街を拠点として、坂本駅や仮設の坂本郵便局がある、坂本地域福祉センターなどを循環して運行する循環バスなどの実証実験を行うものです。
セダン型タクシーで運行し、路線バスや乗合タクシーとの乗り継ぎが円滑にできるように運行する予定としています。運行する曜日と便数は、月曜・水曜・金曜が1日9便、火曜・木曜が1日10便、土曜・日曜・祝日が1日6便としており、無料で運行することとしています。
また、運行中は、車中で移動や買い物のニーズに関するアンケート調査を実施いたします。アンケートの結果や運行実績をもとに、公共交通の見直しや循環バスなどの運行について検討する基礎資料といたしますので、利用される方は、ぜひご協力をお願いいたします。
本市といたしましては、この実証実験をさかもと復興商店街をはじめ、坂本町の賑わいづくりにつなげてまいりたいと考えております。
坂本町にお住いの皆様はもちろんのこと、さかもと復興商店街にお越しになる皆様におかれましては、ぜひご利用いただきますようお願いいたします。
(4)郵便局との連携によるデジタル技術を活用した「新型コロナウイルス感染症予防対策支援補助金」の申請受付に係る実証事業の実施
総務省では、令和元年度より、郵便局と地方自治体等の連携により、地域の諸課題解決や利用者利便の向上を推進するため、「郵便局活性化推進事業」として実証を行われており、本年度は、本市を含む3自治体で実施されると伺っています。
このたび、本市では、この郵便局活性化推進事業を活用し、現在本市が実施している「新型コロナウイルス感染症 予防対策支援補助金(継続)」の申請受付業務を郵便局で行うとともに、デジタル技術を活用することで、業務の効率化等を行う実証事業を行います。
この申請受付は、現在調整中ですが11月4日目途から12月31日(金曜日)までの期間、八代郵便局、日奈久郵便局、東陽郵便局、鏡郵便局の4カ所で行います。受付開始時期につきましては、市ホームページなどで後日お知らせいたします。今回の実証事業を行う4カ所の郵便局の窓口で、申請書を提出される場合は、簡易な申請書類の確認が行われることと、郵便局から直接、市役所へ電子データにより、送付することから郵送料が不要となります。
また、AI-OCRなどのデジタル技術を活用することで、本市がこれまで行っていた入力事務の自動データ化が可能となり、業務の効率化を図ることができます。
これまで郵便局おきましては、住民票などの交付はお願いしておりましたが、今回のような新型コロナウイルス関係の補助金申請業務をサポートいただくことは、全国初の取組みと伺っております。
本市といたしましては、郵便局と連携して実施できる事業の検討や、より充実した市民サービスの提供につなげる機会としたいと考えているところです。
(5)くまもと塩トマトの地理的表示(GI)保護制度への登録
地理的表示(GI)保護制度は、品質や社会的評価、その他確立した特性が産地と結びついている産品について、その名称を知的財産として保護する制度です。
このたび、10月7日に「くまもと塩トマト」が、登録されました。現在の登録総数は110の産品で、熊本県は全国で1位となる8つの産品が登録されています。うち、本市は今回で5つ目となり、市町村別において日本一の登録数です。GIマークの使用により、他の産品と差別化が図られるとともに、ブランド価値を守ることが可能となります。
「くまもと塩トマト」が、ブランド価値の高い産品として認知され、全国はもちろんのこと、世界への販路拡大につながりますことを期待しているところです。
(6)くまモンポート八代における県外客の受入れ開始
くまモンポート八代は、令和2年3月に完成いたしましたが、コロナ禍の影響により、これまで熊本県民に限定して、土曜、日曜、祝日のみ受入れを行なってこられました。今回、くまモンポート八代の完成後初めて、県外客の受入れを10月23日から、開始されたところです。開園日は、来年3月31日までは、土曜、日曜、祝日のみとなりますが、令和4年4月1日からは、水曜日を除く毎日の開園を予定されていると伺っております。
先週、上京した際には、今年7月に行われた「くまモンポート八代」の「みなとオアシス」登録証交付式にお越しいただいた、国土交通省の浅輪港湾局長とお会いする機会があり、八代港に係る課題解決へのご協力につきまして、要望と意見交換を行ってまいりました。
くまモンポート八代をはじめ、八代港が賑わいの交流拠点となり、物流のみならず、人流拠点として、更に発展することを期待しておりますので、県内の方はもちろんのこと、県外にお住いの方もぜひ、「くまモンポート八代」にお越しいただきたいと思います。