令和3年6月記者会見
と き:令和3年6月29日(火曜日)午後2時~
ところ:鏡支所3階大会議室
新型コロナウイルス感染症の県内の感染状況は減少傾向が見られるとして、6月25日に県のリスクレベルが「レベル5厳戒警報」から「レベル3警報」に引き下げられるとともに、熊本蔓延防止宣言解除後の対策期間とされた「医療を守る行動強化期間」は、前倒して6月27日に終了されました。
本市におきましても、6月28日現在の6月の感染者数は21名で、5月の65名から大幅に減少しているところです。これは、市民の皆様お一人お一人が、日々、感染防止対策に取り組んでいただいている結果であり、これまでの長期間に及ぶご理解とご協力に心より感謝申し上げます。
県内の感染状況は減少傾向にありますが、一方で、感染力が強いとされる変異株によりまして、リバウンドも懸念されているところです。市民の皆様におかれましては、マスク着用などの「飛沫感染対策」のほか、こまめな手洗いや共用部の消毒などの「接触感染対策」など、引き続き、基本的な感染防止対策に努めていただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
7月23日(金曜日)から開催される東京2020オリンピックにおいて、バドミントン競技の日本代表選手が6月16日に発表され、本市に関連する選手として、八代東高等学校出身の園田啓悟選手と嘉村健士選手が男子ダブルスで、坂本中学校出身の福島由紀選手が女子ダブルスで出場することが内定いたしました。3人の選手におかれましては、出場内定を心よりお祝い申し上げますとともに、八代市、そして全国の子どもたちの目標となる選手として、ご活躍されることを期待しております。私自身も大会を大変楽しみにしており、精いっぱい応援させていただきたいと思っております。
本市では、現在、衛星を活用した安否確認サービス「Q-ANPI」の導入を進めるため、実証実験を行うこととしています。この度、トヨタ自動車九州株式会社様よりハイブリッドカー用の電源キット「Re-Q」をお貸しいただくことになりました。今回、お貸しいただく「Re-Q」と、ハイブリットカーをセットで活用することで、「Q-ANPI」に、安定した電力供給を行うことができます。
この「Re-Q」引き渡し式を6月30日(水曜日)午後4時から、坂本町の八竜小学校で行います。また、「Re-Q」と「Q-ANPI」のデモンストレーションも行う予定です。
この「Re-Q」と「Q-ANPI」を活用することで、災害発生時にもスムーズな安否確認につながるものと期待しています。
■市政の動向
(1)新型コロナウイルスワクチン接種(住民接種)
本市における新型コロナウイルスワクチン接種は、すでに、65歳以上の高齢者の皆さん44,800人を対象に開始しており、6月25日現在の高齢者のワクチン接種の状況は、1回目の接種を済まれた方が23,750人で53.0%、うち2回とも接種が済まれた方が6,711人で15.0%となっています。
また、64歳以下の皆さんの一般接種は、6月30日(水曜日)から、16歳から64歳までの方々を対象に接種券等を発送します。個別接種を希望される方は、医療機関ごとに予約方法や予約開始日などが異なりますので、市ホームページ等で、接種を行なう医療機関の情報をご確認のうえ、それぞれの医療機関に直接予約していただきますようお願いいたします。また、集団接種を希望される方は、年代を分けて段階的に予約を開始する予定としております。予約方法は、八代市ワクチン接種コールセンターに直接電話していただくか、市のワクチン接種予約サイトから予約していただく2つの方法があります。詳細は、郵送いたします接種券に同封しているチラシでご確認をいただくとともに、慌てずにご予約いただきますようお願い申し上げます。
なお、12歳から15歳の皆さんについては、国や県の動向を見ながら実施していくこととしています。
(2)坂本町の復興に向けた取組み
1つ目に、6月27日(日曜日)に八代市公民館で「坂本町災害公営住宅に関する説明会」を開催いたしました。説明会には67世帯、約100人の方が参加され、市から、家賃の目安や入居要件などをご説明したほか、入居の意向確認などを行いました。私も説明会に出席して被災者の方の住まいに関するご意見を直接お伺いし、被災者の方が落ち着いて生活ができる住まいの早期整備の必要性を改めて確認いたしました。
今後、被災された方々のご意向を踏まえ、出来るだけ早期に整備できるよう取り組んでまいります。
2つ目に、「八代市坂本町復興まちづくり計画」の策定に向けた「第2回八代市坂本町復興まちづくり計画策定懇談会」を開催いたします。懇談会は、安心して暮らせる住まいの確保などについて、地域の皆様と一緒になって検討を行っていくため、旧小学校の8校区ごとに開催いたします。7月7日(水曜日)午後7時から、田上地区での開催を皮切りに、7月18日(日曜日)までの計8回を予定しており、それ以降も復興まちづくり計画の策定まで、複数回開催してまいります。
各地域の皆様のご意見を伺いながら、被災者の皆様に寄り添った、きめ細かな計画づくりを進めてまいります。
(3)令和2年7月豪雨災害からの復興推進体制の強化
坂本町の復興に向けては、今後、「地区ごとの復興まちづくり計画」と「坂本支所の再建および周辺のインフラ整備」の2つに大きく力を入れることとしており、7月1日(木曜日)付で、総務企画部復興推進課に「まちづくり推進係」を新たに設置するとともに、職員を増員して対応することとしています。
これによりまして、復興推進課は1つの係から2つの係に、職員数は5名から兼務8名を含む14名といたします。復興推進体制の強化を図ることで、今後、創造的復興の更なる加速化を目指していくものです。
(4)「さかもと復興商店街」・八代市広域交流センター「さかもと館」合同オープニングセレモニー
「さかもと復興商店街」の営業開始と八代市広域交流センター「さかもと館」の営業再開を記念し、合同オープニングセレモニーを7月3日(土曜日)午前10時から、さかもと復興商店街で行います。当日は、真愛保育園の園児によりますオープニングアトラクションに始まり、関係者によるあいさつ、各施設の説明、テープカットを行う予定としています。
2つの施設は隣接していますので、利便性も高く、坂本町の住民の皆様にとって買い物などの生活拠点や賑わいの場となりますことを大いに期待しているところです。
(5)令和3年度 政府要望(本省)
「令和2年7月豪雨災害」からの早期の復旧・復興と、その他の重点的に対応すべき課題等の解決を図るため、7月6日(火曜日)から8日(木曜日)にかけて、地元選出の国会議員の皆様をはじめ、総務省、国土交通省、農林水産省、経済産業省など約130か所以上を訪問し、要望を行ってまいります。
令和2年7月豪雨災害からの早期の復旧・復興に関しまして、国土交通省関係で「球磨川水系流域治水対策プロジェクトの強力な推進」や「被災者の生活再建に向けた安全な居住地等の確保」への支援など、総務省関係では、「坂本地域の復旧・復興に向けての財政支援」など計19項目を、その他の重点的に対応すべき課題等の解決に関しまして計21項目を、国に対して強く要望してまいります。
(6)北部中央雨水調整池の供用開始
北部中央雨水調整池は、平成27年度から田中西町の北部中央公園グラウンドの地下に整備してまいりましたが、この度完成し、7月9日(金曜日)午後1時から供用を開始いたします。これまで、北部中央公園周辺では、梅雨時期などの集中豪雨の際に浸水被害が度々発生しており、周辺住民の皆様の日常生活などの支障となっていましたことから、浸水被害の軽減を目的として、一時的に雨水を貯留する施設や管渠の整備を進めていたものです。施設の構造は、縦39m、横39m、深さ6.1mで、貯留できる容量は、7,100立方メートルとなり、25mプール約15個分になります。
この施設や管渠の完成により、周辺地域の浸水や冠水などが減りますことを大変期待しております。
(7)八代市登録防災士(通称:やつしろソナエイター)制度の導入
この制度は、市内にお住まいの防災士の方などを対象に、更なる地域防災力の向上を図るため、地域の防災活動に積極的に取り組む意思がある方を「八代市 登録防災士」、通称「やつしろ ソナエイター」として認定し、防災活動を行っていただくものです。主な活動内容は、地域の方への防災行政情報通信システムの紹介や活用のサポート、マイタイムラインの作成のサポート、地区防災訓練の運営参加や協力、災害時には、避難所運営の協力などを担っていただきたいと考えております。5月末から登録の募集を開始しており、6月28日現在で50人の申請をいただいています。今後、認定証の交付や地域防災に関する勉強会などを行う予定としています。
現在、本市には、約160名の防災士がおられますので、多くの方にご登録いただき、頼れる身近な防災士として、地域や住民一人一人の防災力が高まるよう、災害に強い八代を、市とともに推進していただきたいと考えております。
(8)避難スイッチカードの活用
避難スイッチカードとは、どのような状況になったら、どこに避難するかなどを明記して、いざというときにそのカードを見ると、すぐに避難行動にうつることができるというものです。熊本県が推進しているマイタイムラインの作成とも連動し、避難スイッチカードの作成を推進していくことで、市民の皆様の早期避難を促し、命を守ることにつなげてまいりたいと考えております。
この避難スイッチカードは、市のホームページに掲載していますので、ダウンロードして作成いただき、目につきやすい場所に貼り出すなど、常に確認できる状態にして活用いただきますようお願い申し上げます。今後は、まちづくり出前講座等でも、周知・啓発を行っていく予定としており、財布などに常に入れておくことができるカードサイズのものも作成する予定です。
より具体的な避難行動をあらかじめ決めておくことで、いざという時に慌てずに対応できるようになりますので、多くの市民の皆様にご活用いただきたいと思っております。
(9)八代くま川祭り代替イベントの実施
「第54回八代くま川祭り」は、残念ながら、今年も中止となりましたが、その代替イベントとして、2つのイベントを開催いたします。
1つ目は、SNS上に踊りの動画を投稿する「オンライン八代くま川祭り」を、昨年に引き続き実施いたします。動画投稿の期間は、7月1日(木曜日)から8月8日(日曜日)までで、どなたでもご参加いただけます。投稿いただくSNSは、Instagram、YouTube、Twitter、TickTockの4種類で、投稿する際に「♯オンラインくま川祭り2021」をつけていただくようお願いいたします。踊りの楽曲は、「八代音頭」と「やつしろよかとこYOTTOIDE!」の2曲で、動画の時間や振り付けは自由となっております。なお、投稿作品は編集してYouTubeで公開し、投稿いただいた方の中から4組を表彰する予定です。
2つ目は、8月7日(土曜日)10時から、お祭りでんでん館で「浴衣撮影会@八代くま川祭り」を行います。今回、撮影会の開催にあたり、浴衣を着てモデルとして参加される方を募集いたします。参加対象は市内在住の方で、定員は8組を予定しています。申し込み期間は、7月1日(木曜日)から7月30日(金曜日)までで、応募多数の場合は抽選となります。撮影した写真は、後日、無料タウン情報誌「NAINAI」に掲載される予定です。
この2つのイベントを通して、形は変わりますが、賑やかで楽しい「八代くま川祭り」となりますことを期待しています。