令和2年9月記者会見(10月分)
と き 令和2年9月23日(水曜日)午後2時30分~
ところ 八代市鏡支所 3階大会議室
■台風10号の被害概要と対応について
9月6日(日曜日)の深夜から、7日(月曜日)未明にかけて、本市に最接近した台風10号による被害の概要と本市の対応についてでございますが、台風10号については、気象庁から、特別警報級の勢力まで発達し、広い範囲で甚大な影響を受けるおそれがあるとの発表が、早い段階でなされておりましたので、本市におきましては、7日(月曜日)に市内の保育所や市立幼稚園、小・中学校、特別支援学校を休園・休校といたしました。
さらに、特別警報が発令された際には、観光施設や社会体育施設など、すべての市有施設についても休館とし、災害対応業務を除いた、市役所の全業務を終日停止する予定としていたところでありましたが、特別警報の発令までには至らなかったものでございます。
また、避難所につきましては、コロナ禍による影響を最小限にとどめるため、これまでの災害対応時に開設していた各コミュニティセンターに加え、小中学校の体育館などを追加で開設し、合計で61の施設において、ピーク時には5,385人の避難者の皆さんを受け入れたところでございます。
今回の台風10号によりまして、本市におきましては、東町や坂本町、鏡町の一部、約360戸で停電が発生いたしましたものの、皆さんの台風への事前の備えや対応によって、幸いなことに大きな人的、物的被害は確認されておりません。しかしながら、台風シーズンはこれからも続きますので、市民の皆様には台風情報に最大限注意を払っていただくとともに、まずは命を守ることを最優先に行動されるようお願いいたします。
■八代保健所管内で確認された新型コロナウイルス感染者について
本市における新型コロナウイルス感染症の状況でございますが、八代保健所管内で17例目の感染者が確認された、8月31日から9月1日までの間に、4名の方が新型コロナウイルス感染者として確認されましたが、9月2日以降は、感染者は確認されておりません。今後も感染された方やご家族、職場や知人等に対する誹謗中傷や嫌がらせ、不当な扱い等の差別的な言動は絶対にされないよう、また、憶測やデマに惑わされることなく、正確な情報に基づいて、人権に配慮した冷静な行動をとっていただくよう、お願い申し上げます。
■「令和2年7月豪雨災害」に係る対応の状況について
「令和2年7月豪雨災害」に係る対応の状況についてでございますが、災害から約2カ月半が経過しました。発災以来、早期のライフラインの応急復旧作業と並行して、罹災証明書の発行作業を進めてまいりましたが、これまでに申請いただいた412件については、すべて発行が完了いたしております。
また、9月1日から受付けを開始しました、公費解体につきましては、現在57件の申請をいただいており、今後、迅速に処理を進めて参ります。
9月11日(金曜日)には、被災者の皆さんが心待ちにしておられた「八代市 市民球場仮設団地」の鍵引渡式が行われ、26世帯55人の方が入居されました。来月には、追加で建設が進んでおります「八代市古閑中町仮設団地」も完成する予定となっております。
また、復興に向けた取組みとしましては、9月14日(月曜日)に「八代市坂本町 復興計画 策定委員会」の第一回会議を開催し、19名の委員の皆さんに委嘱状を交付させていただきました。今後は、「くらし・コミュニティ再生部会」、「産業・経済再生部会」、「社会基盤・防災再生部会」の各専門部会において、専門的な事項の調査研究と復興計画の素案の作成を行っていただくこととしております。この坂本町復興計画の策定にあたりましては、被災者の皆さんに寄り添い、皆さんの声をきめ細かに伺うため、地域懇談会と地区別懇談会を開催することとしており、第1回地域懇談会を9月25日(金曜日)に開催する予定としております。これらの懇談会でいただいたご意見などは、復興計画策定の基礎資料にしたいと考えております。
■市政の動向
(1) 八代市観光物産案内所(新八代駅)の利活用について
新八代駅構内における、八代市観光物産案内所の利活用についてでございます。これまで、新八代駅構内においては、観光物産案内所が設置され、「DMOやつしろ」により運営されておりましたが、スペースのさらなる利活用を図ることを目的として、6月に一般公募型プロポーザルにより、テナントを募集したところでございます。7月に行われた審査会におきまして、有限会社 西岡養蜂園さんに委託することが決定し、10月中旬のオープンを目指し、現在改装されているところでございますので、準備が整い次第、改めて案内したいと考えております。
店舗の形態といたしましては、観光案内所に加え、ハチミツ加工品の販売と休憩所を備えたテナントとなる予定です。
八代の陸の玄関口でもある新八代駅の新しい目玉となり、八代にお越しいただいた皆さんに、満足いただける おもてなしをできるよう、期待しているところでございます。
(2)八代市オリジナルデザイン婚姻届・出生届の作成について
「八代市オリジナルデザイン婚姻届・出生届の作成」についてでございますが、これは、お手元に見本を配布しておりますとおり、市民の皆様のご結婚やご出産という人生の節目を祝福する思いを込めるとともに、本市に対し、より一層、愛着を深めていただくことを目的に八代市オリジナルデザイン婚姻届と出生届を作成し、10月1日(木曜日)から配布及び受付を開始するものでございます。
婚姻届は、市役所仮設庁舎及び各支所の戸籍担当課、出生届は医師の証明が必要なため、市内の産科の病院で配布いたします。婚姻届は、縁起のよい市松模様などの和柄を背景に、おめでたいとされる妙見祭のかさぼこを円形に配置し、家門繁栄や幸せを願うデザインといたしました。
出生届は、晩白柚、河童、亀蛇、トマト、畳などの八代にちなんだイラストを取り入れ、かわいらしいデザインとなっております。
また、届書の控えに、写真を貼ったりメッセージを記入したりして、記念として手元に残しておけるようになっております。
この婚姻届と出生届は、本市だけでなく、全国の市区町村に提出できますので、市民の皆さんはもちろん、全国の皆さまにもご利用いただき、本市のPRにもつなげて参りたいと考えております。
(3)やつしろ学生ラボ発表会について
「やつしろ学生ラボ発表会」についてでございます。これは、市内の高校に通う高校生が、「食」をテーマとして、「農業」、「商店街」、「飲食店」の関係者へのインタビューや調査を行うことで、本市の課題や解決策の発見、そして新たな価値を生み出すことを目的として行った研究を発表するものです。この研究の発表の場として、10月3日(土曜日)午前10時から、「やつしろ学生ラボ発表会」を開催いたします。発表会は、「SUNABACO八代」からユーチューブ上でライブ配信を行い、質問はチャットで受け付けいたしますので、多くの方にご視聴いただければと思っております。
(4)新型コロナウイルス感染症対策プレミアム付き商品券事業について
「新型コロナウイルス感染症対策プレミアム付き商品券事業」についてでございます。これは、新型コロナウイルス感染症の影響により、低迷している個人消費の喚起と地域経済の早期回復を目的に、まちなか活性化協議会と八代市商工会が、プレミアム付き商品券を発行するもので、本市といたしましては、この事業に対し補助金を交付することとしております。
まず、まちなか活性化協議会で予定されております、20%のプレミアムが付いている「八代まちなかプレミアム商品券」でございますが、1冊5千円の商品券で6千円分のお買い物ができるもので、1万冊を販売する予定と伺っております。販売する期間は、10月12日(月曜日)から23日(金曜日)までで、本町1丁目、本町2丁目、本町3丁目、通町の商店街振興組合の加入店舗におきまして、来年の1月31日(日曜日)まで使用できるとのことです。
次に、八代市商工会で予定されております、20%のプレミアムが付いている「八代市商工会20%得とく商品券」でございますが、1冊1万円の商品券で1万2千円分のお買い物ができるもので、3千冊を販売する予定と伺っております。販売は、10月1日(木曜日)から開始し、来年の1月31日(日曜日)まで、商工会の会員店舗で使用できるとのことです。
市民の皆様には、それぞれのプレミアム付き商品券をご購入いただき、年末年始のお買い物等にご利用いただくことで、コロナ禍で大きな影響を受けた地域経済の回復にお手伝いいただきたいと考えております。
(5)市役所職員プログラミング研修の実施について
本市職員のプログラミング研修の実施についてでございます。インターネットの普及やITの活用が社会全体に広がる中、本市においては、八代市重点戦略において「ICTの活用による行政サービスの効率化の推進」を掲げ、スマート自治体の推進を図っているところでございます。今回、本市のデジタル化を進めるにあたりまして、まずは職員自らがテクノロジーを業務に取り入れるための知識や技能を習得してほしいという思いから、プログラミング講座を開設し、研修を行うものでございます。
実施にあたりましては、本市の誘致企業である「SUNABACO八代」と連携し、プログラミングの技術だけでなく、課題解決能力の育成、業務改善の意識やプロジェクトを推進する実行力を身につける内容としております。実施期間は、10月10日(土曜日)から11月29日(日曜日)までの毎週土曜と日曜で、1日4時間を予定しており、現在、参加者を募集しているところです。民間企業と連携した職員のプログラミング研修は、本市では初めての試みで、全国的にも珍しいものと認識しており、この研修を市の業務にも大いに活かすことができると期待しております。
(6)「あつまれ どうぶつの森」を活用した八代産畳表のPR事業について
世界中で大人気のゲームソフト、任天堂スイッチの「あつまれどうぶつの森」を活用した、八代産畳表のPR事業についてでございます。これは、昨年10月に設立された「八代産 畳表 認知向上・需要拡大 推進協議会」の令和2年度の事業の一つとして実施するものでございます。
この「あつまれ どうぶつの森」を活用した取組みにつきましては、市町村レベルでは全国初の試みとなります。「あつまれ どうぶつの森」における、島の名称は「やつしろたたみ島」で、島を訪れたプレーヤーに、「八代産 畳表 認知向上・需要拡大 推進協議会」のロゴが入った八代産畳表を無償で配布いたします。また、島内には、本市の観光名所が点在しており、八代産畳表はもちろんですが、本市の観光PRも行ないます。
畳の日でもある、明日9月24日(木曜日)に「八代産 畳表 認知向上・需要拡大 推進協議会」と本市のホームページ、本市の公式SNS等で、「やつしろたたみ島」のコードを公開する予定です。ぜひ世界中の皆さんに「やつしろたたみ島」を訪れていただき、八代産畳表をゲットしていただければと思っております。