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2020.3.2市長メッセージ

最終更新日:

 現在、新型コロナウィルスの感染が拡大しております。お亡くなりになられた方々のご家族に、心からお悔やみを申し上げますとともに、感染された方々の一日も早い回復と事態の終息を願っております。

 熊本県内におきましても、2月22日に感染者が初めて確認されて以降、現在5名の感染が確認されております。目下のところ、本市におきましては、感染者の発生は確認されておりませんが、八代保健所による「八代地域新型コロナウィルス感染症対策協議会」への参加など、国・県・関係機関との連携を密にするとともに、2月21日には、私を本部長とする「八代市新型コロナウィルス感染症対策本部会議」を設置いたしたところであります。
 現在、感染防止対策として、国や県の方針に準拠しながら、万が一、八代圏域内における感染が確認された場合も想定した本市主催行事等の延期・中止のガイドラインや、市有施設の休業・休館、キャンセルに伴う使用料の減免の取扱いにおける方針などを決定したところであります。また、本日からの県立中学校・高等学校・特別支援学校の休校に合わせ、市立の小・中学校・八代支援学校も休校とすることとした一方、その場合の保護者の方々への影響を考慮し、放課後児童クラブなどの関係機関への協力もお願い致しております。

 今回は、極めて緊急の措置でありますことから、関係者の皆様には、多大な御迷惑をおかけすることと思いますが、何より子ども達の健康・安全を第一に考えた対応でございますので、何とぞ、皆様の御理解と御協力をお願い申し上げます。その他、市職員が罹患した場合の業務継続計画や、感染経路に市有施設が含まれた場合の除染対策についての確認など、想定される様々な事態に適切に対応すべく取り組んでいるところであります。

 八代港関連におきましても、先月予定されておりました「くまモンポート八代」の完成式典が一旦中止となる中、市民の方々からも、クルーズ船の八代港への寄港に際し、御心配の声をいただいており、県や検疫機関・港湾事業者等と共に「八代港港湾保安委員会」において水際対策の徹底を確認いたしたところであります。なお、今月、八代港への寄港が予定されていた4隻全てのクルーズ船の予約はキャンセルになったとのことであります。
 状況は、日々刻々と変化しておりますが、今後も、感染防止に全力で取り組むとともに、不測の事態にもスピード感を持って対応できる体制を維持しながら、市民や関係機関の皆様に対し、あらゆる方法を活用し、迅速な情報の提供・周知に努めてまいりたいと考えております。

 

 最近の市政の動向についてご説明いたします。

 八代港における国際コンテナ貨物の取扱量が、4年連続で過去最高を更新いたしました。2019年の年間国際コンテナ貨物取扱量が、速報値で、対前年比約1.9%増の2万2,678TEUとなり、2016年(平成28年)から4年連続の記録更新となっております。
 これは、熊本県により八代港に整備していただいた、大型ガントリークレーンを含む、新コンテナターミナルが、一昨年、供用を開始したことに加え、アルミニウムや住宅建材などの輸入が好調であったことなどが要因であると考えられます。また、継続して実施してきた船会社や荷主企業などへの営業活動、ポートセミナー開催等のPR活動の成果も現れてきているのではないかと感じております。

 この良い流れを継続させ、八代港の利用が更に広がっていくよう、引き続き、あらゆる機会を通じて、八代港のセールスに取り組んでまいります。

コンテナターミナル

 本市の基幹産業の一つであります「い草」につきまして、20年以上前に生産中止となっておりました「カセット式 い草移植機・苗処理機」が、再び生産されることになりました。
 これまで、い草生産者の方々から機械の生産再開について切望する声が多く寄せられておりましたことから、県や氷川町、JAやつしろなど、関係機関と共に、メーカーに対して生産再開の要望活動を行ってまいりました。この要望活動がようやく実を結ぶ形となり、株式会社クボタ様 により、機械の生産を再開していただくこととなりました。「い草ハーベスタ」に続く、今回の「い草移植機・苗処理機」の生産再開によって、更に作業の省力化が可能となり、八代産い草の生産性の向上が図られるものと、大いに期待をいたしております。

 日本文化の象徴でもあります、畳・い草を守り続けていくためにも、今後も引き続き、しっかり取り組んでまいりたいと考えております。

移植機 苗処理機

 

 1月16日から19日までの間、「ベトナム経済ミッション視察団」として、ホーチミン市内各所を訪問してまいりました。近年、本市におきましては、技能実習生を中心とした外国人労働者は、本市の基幹産業を支える担い手として、なくてはならない存在となっており、その安定確保が喫緊の課題となっております。また、そうした外国人労働者と八代市民が仲良く共生することも大事なことであります。

 そこで、現在、本市が最も多く技能実習生を受け入れているベトナムを訪問し、現地の状況や課題について説明を受け、様々な意見交換などを行い、これからの本市における「多文化共生社会づくり」に向け、大変参考になったと感じております。
 また、「在ホーチミン日本総領事館」や「ホーチミン市人民委員会」を訪問した際には、現地の「河上総領事」から、「領事館として都市間交流を支援していく」、また、「レ・タイン・リエム常務副委員長」からは、「今後、八代市と協力していければと思う」といった、大変前向きな発言をいただいております。今回の訪問を、将来的な交流の足掛かりにして、今後の取り組みに繋げて行きたいと考えております。

ホーチミン ベトナム

 2月13日から15日の間、台湾・台北市を訪問し、「台湾オリンピック委員会」、「台湾バドミントン協会」と本市との三者間において「東京2020オリンピック・パラリンピックホストタウン交流事業に関する覚書」への調印式を行ってまいりました。
 国・地域のオリンピック委員会と ひとつの自治体とが、このように覚書を締結するのは、大変稀なことであり、バドミントン以外の競技においても、今後の交流の可能性が広がったものと感じております。
 覚書に基づき、「東京2020オリンピック」終了後に、バドミントン台湾代表選手を本市に招いての市民との交流や、バドミントン競技での本市と台湾のジュニア選手の相互交流などを予定いたしております。
 また今回は、「日本台湾交流協会 台北事務所」の泉代表を訪問させていただき、本市の「ホストタウン交流事業」の内容や、基隆市との交流内容について、ご説明をさせていただきました。その際、泉代表からは、本市の取組みについて評価していただきますとともに、「今後も更に台湾との交流が進むよう取り組んでほしい」との発言をいただいております。今後は、本市の魅力発信も含め、台湾との更なる交流を促進してまいりたいと考えております。
台湾バド2 台湾バド

 2月28日、熊本市から本市に対して、「ごみ処理場が機器の不具合により処理が困難な状況になっており、残る処分場では発生ゴミを処理することが不可能となったため、約2週間程度、ごみの一部を受入れてもらえないか」との緊急要請がありました。
 八代市環境センターに検討を行わせ、処理能力の範囲内で、かつ、家庭から出されるごみのみであれば受け入れが可能と判断いたしましたので、八代市として受け入れをすることとしております。

 

 令和2年度の予算案及び条例、その他の案件の審議に先立ちまして、新年度の市政運営に対する私の「所信の一端」を申し上げます。

 私が、市民の皆様から託された2期目の市政運営も後半に入り、今年以降、本市がこれまで国や県、市民の皆様と一緒になって「第2次八代市総合計画」に基づき進めてまいりました重点戦略や、地方創生のため取り組んできた様々な「もの・こと」が、次々に実現し、形となってまいります。そうした「もの・こと」を、今後は、最大限に活用し、「しあわせあふれる”やつしろ”づくり」を、更に加速させていかなければならないと考えております。
 今後、我が国は、急速な少子高齢化、深刻な人口減少により、2040年ごろには65歳以上の人口がピークを迎えることに加え、生産年齢人口は、現在と比較して、約1,500万人減少する見込みとのことであり、歴史上経験したことのない事態に直面することとなります。
 そのような中にあって、10年、20年先を見据えることにより見えてくる諸課題について、具体的な解決策を幅広く検討し、本市一丸となって、しっかりと対策を講じていく責任が、私にはあると考えておりますので、本市を、これからも「持続可能なまち」とするために、これまでの歩みを止めることなく、さらにスピード感をもって全力で取り組んでまいります。
 今後とも、市民の皆様や市議会との対話を第一とし、それぞれが力を合わせ、安定した市政運営を進めることを基本としてまいりますので、議員各位におかれましては、尚一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

 

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