妊婦さんへのお知らせ
「赤ちゃんを感染症から守るため、
妊娠中に成人T細胞白血病の抗体検査を受けましょう」
お母さんから赤ちゃんへうつる(母子感染)病気があり、その中の一つに成人T細胞白血病があります。
しかし、適切な対応で赤ちゃんへの感染を防ぐことができますので、妊婦健康診査時に検査を受けましょう。
【成人T細胞白血病とは、どんな病気ですか】
成人T細胞白血病は、ヒトT細胞白血病ウィルスⅠ型と呼ばれるウィ
ルスが原因で発症する病気で、白血病の一種です。
成人T細胞白血病は、「 以下、ATL 」と表現します
ヒトT細胞白血病ウィルスⅠ型は、「 以下、HTLV-Ⅰ 」と表現します
【HTLV-Ⅰキャリアとは、どういうことですか】
HTLV-Ⅰを持っている人が、ATLなどの病気を発症していない人のこ
とをHTLV-Ⅰキャリアと呼んでいます。
【HTLV-ⅠキャリアからATLを発症する率は、どれくらいですか】
40歳を超えるまでは、ほとんどありません。
40歳を過ぎると、年間1,000人のうち1人の割合で発症する
と言われています。これは、子どもの頃に感染した人がほとんどで
す。
【どのようにしてうつるのですか】
母子感染(母乳による感染)・性行為感染・輸血感染の3つの経路
で感染します。
しかし、輸血感染は昭和61年から献血者の血液検査が始まったた
め、なくなりました。
【母子感染を防ぐことができますか】
多くの場合、HTLV-Ⅰキャリアの母親が母乳を飲ませることによっ
て感染がおこります。
そのため、「親の意志」で授乳方法を選ぶことで、赤ちゃんへ感染
する危険性を減らすことができます。
【検査はどこで受けられますか】
医療機関で受けることができます。
検査時期・検査料金などの詳しいことは、かかりつけの産婦人科医
師にお尋ねください。
※厚生労働省のホームページに、詳細な内容が掲載されていますので、
そちらもご覧ください。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/boshi-hoken16/