文化財さんぽ22 妙見宮祭礼の獅子舞楽〜妙見祭ゆかりの文化財⑥〜
妙見宮祭礼の獅子舞楽〜獅子舞(ししまい)を3倍楽しむ豆知識〜
(みょうけんぐうさいれいのししぶがく)
◆八代市本町
◆中嶋町獅子舞保存会
◆八代市指定無形民俗文化財
◆昭和34年9月20日指定
◆元禄4年(1691)創始
妙見祭(お上り)当日の朝、高らかに鳴り響くドラと長ラッパの合図で神幸行列(しんこうぎょうれつ)が塩屋八幡宮(しおやはちまんぐう)を出発します。先導を務めるのは雌雄の獅子で、鮮やかな赤色がひときわ目を引きます。八代神社(妙見宮)までの道中、獅子は行列の先払いという大切な役目を務めます。また、獅子に頭を噛(か)んでもらうと病気をしないで健康に過ごせるといわれており、毎年獅子の周りには沢山の人が集まります。
今回は獅子にスポットをあてて、妙見祭を楽しむためのとっておきの情報をご紹介します。
【其の1】獅子の舞い方は三種類。場所によって舞い方が違います。
①平庭(ひらにわ)‥二方面を正面とした舞い方。
砥崎河原(とさきのかわら)で舞われる。
②平長庭(ひらながにわ)‥正面が一方だけの舞い方。
11月15日の松浜軒(しょうひんけん)でのみ舞われる。
③本庭(ほんにわ)‥三方面(さんほうめん)とも呼ばれる。
玉台(たまんだい)を正面にして獅子が三角形に舞う舞い方。
妙見宮境内や妙見中宮跡などで舞われる。
【其の2】獅子舞を見ることができる日時と場所。(※は舞い方)★時刻は予定です。
①11月1日「注連卸(しめおろし)」
13:00〜八代神社 ※本庭
②11月15日「浅井神社(あさいじんじゃ)大祭」
12:00〜浅井神社境内(代陽小学校校庭横) ※本庭
14:00〜松浜軒 ※平長庭
③11月23日「祭礼当日(お上り)」
11:15〜八代神社境内及び神社前 ※本庭
12:30〜砥崎河原 ※平庭
14:30〜妙見中宮跡 ※本庭
19:00〜札の辻(ふだのつじ)(本町二丁目の前川橋のたもと) ※本庭
【其の3】11月23日の祭礼当日には、三対(つい)の獅子が登場。
①本獅子(ほんじし)‥‥他の行列よりひとあし早く道すじを通る。
妙見宮境内で獅子舞奉納をするまでは獅子舞をしない。
②行列獅子(ぎょうれつしし)‥‥神幸行列の先頭を行き、駅前で終了する。
③子供獅子(こどもじし)‥‥八代駅前で演舞する(9:00〜)。