文化財さんぽ⑱〜妙見祭ゆかりの文化財②〜
竹原津跡
(たけはらのつあと)
◆竹原町 竹原神社
海を渡って来た妙見神の上陸地(じょうりくち)と伝えられるのが、竹原津です。
江戸時代の『肥後国誌(ひごこくし)』という地誌には、「妙見神は天武帝(てんむてい)白鳳(はくほう)9年、八代郡戸北郷(ときたごう)八千把(やちわ)村竹原津に着き、3年鎮座(ちんざ)された。竹原津の場所ははっきりしないが竹原という地名が残っているため、この地に妙見社をまつっている」と記されています。現在の竹原神社で、八代第二中学校の北にあります。
古い歴史を物語るように、八代神社や浅井(あさい)神社と同じく、ここにも樟(くす)の大木がそびえています。
境内にある鳥居(とりい)は宝暦(ほうれき)12年(1762)、手水鉢(ちょうずばち)は八代白島(しろしま)産の大理石(だいりせき)を使った美しいもので、元禄(げんろく)8年(1695)の銘文(めいぶん)があります。
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手水鉢 |