「(ヨイヤサ ヨイヤサ)ハァー 肥後八代植柳村のー (チョイ チョイ)・・・」という口説き歌で始まる植柳盆踊りは、江戸時代初期頃に始まったといわれており、県下でも特色のある踊りとして知られています。踊り手の衣装は、男女とも白装束に黒帯を締め、白足袋に雪駄(せった)を履き、男性はざとう笠(網笠)、女性は黒ずきんで顔を隠します。この衣装は昔、折助とおすてという植柳の若い男女が心中するときの白装束の姿を現していると解釈されており、このいでたちから、盆に帰ってくる精霊たちを思い浮かべるので、別名「亡者踊り」とも呼ばれています。
楽器を一切用いず、口説き手の歌のみに合わせて踊る叙情的でしなやかな動きが特徴の植柳盆踊りは、毎年お盆の頃に植柳小学校の校庭で踊られます。
夏の夜、月明かりの下でしめやかに行われる、幻想的な踊りを堪能してみませんか。
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植柳盆踊り |