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文化財さんぽ⑦大鼠蔵古墳群?かつては八代海に浮かぶ古墳の島?

最終更新日:

 

文化財さんぽ⑦ 

大鼠蔵古墳群
(おおそぞうこふんぐん)

〜かつては八代海に浮かぶ古墳の島〜

   ◆熊本県指定史跡
   ◆昭和38年1月22日指定
   ◆4世紀後半〜6世紀
   ◆鼠蔵町

 球磨川の河口にある大鼠蔵山や北隣にある小鼠蔵山は、もともと八代海に浮かぶ島だったところで、江戸時代の干拓によって陸続きになりました。これらの場所には、4世紀後半から6世紀にかけて、古墳(地域を支配した有力者の墓)が多く造られ、古墳時代の八代の様子を知る上で重要な遺跡です。
 特に大鼠蔵山では、これまで楠木山(くすのきやま)古墳・尾張宮(おわりのみや)古墳など15基が発見され、大鼠蔵古墳群として熊本県指定史跡になっています。山頂北部にある楠木山古墳は八代地域で最も古く、4世紀後半につくられたものです。遺体を埋葬した石室は、竪穴式(たてあなしき)になっています。山頂南部の神社社殿の下に尾張宮古墳は横穴式(よこあなしき)石室(せきしつ)で、南に開口部(かいこうぶ)をもっています。石室内部は赤く塗られ、円文(えんもん)が3個彫られています。また、山の麓には箱式石棺(はこしきせっかん)群があり、石棺の壁に弓、矢を入れた靱(ゆき)、短甲(たんこう)、太刀(たち)、円文(えんもん)などが彫られたものや、奄美大島以南に生息する貝の腕輪が出土したものがありました。
 なお、大鼠蔵古墳群から出土した主な遺物は、市立博物館で保管・展示されています。

大鼠蔵古墳群(遠景).JPG
大鼠蔵山遠景
 
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