二見眼鏡橋群 最終更新日:2010年6月14日 二見眼鏡橋群(ふたみめがねばしぐん) 赤松第一号眼鏡橋;市指定有形文化財(昭和47年11月13日指定) 国道3号線と平行して南から北へ流れる二見川には、現在6つの眼鏡橋(新免・赤松第1号・大平・新大平・小薮・須田)が残されています。以前はこの他に君ヶ渕と堂園に石橋が架けられていました。これらの橋を結ぶ幅1.5m〜2mほどの小路が、かつての薩摩街道です。 新大平を除くこれらの眼鏡橋は、いずれも江戸時代の嘉永2〜6年(1849〜53)頃に架けられたといわれています。 新免眼鏡橋(しんめんめがねばし) 今では、二見川の最も下流に架かる石橋で、六ヶ所の眼鏡橋の中では、比較的偏平なアーチを描いています。以前、トラックを通すため橋の上面を鉄筋コンクリートで補強してあります。欄干(らんかん)も失われていますが、橋の側面には丁寧な石積みが見られます。 架橋の年代は、嘉永6年(1853)頃です。 赤松第一号眼鏡橋(あかまつだいいちごうめがねばし) 二見川に架かる六つの眼鏡橋の中では最も保存状態が良く、橋の両側の欄干には扇面やひょうたん等の色々な彫刻が施されています。 架橋の年代は、嘉永5年(1852)頃です。 大平眼鏡橋(おおひらめがねばし)(古橋) 二見川の支流に架かる石橋で、最も規模の小さな橋です。 架橋の年代は、嘉永5年(1852)頃です。 大平眼鏡橋(おおひらめがねばし)(新橋) 二見川に架かる石橋の中では最も規模の大きい橋で、明治38年(1905)5月大牟田の実業家、円佛七蔵氏によって築造されたものです。谷が深く約2mの基台の上に築かれた、アーチ直径が約9mのほぼ半円アーチの石橋です。壁石は二見の他の石橋と異なり整形石の水平積みとなっており、下から見上げると中央部が細く末広がりの形が特徴です。 小薮眼鏡橋(こやぶめがねばし) この橋は、かつて付近の国道3号線を工事する際、ダンプカーを通すためコンクリートより補強されたので、壁石のほとんどが見えなくなっています。 架橋の年代は、嘉永5年(1852)頃です。 須田眼鏡橋(すだめがねばし) 二見川に架かる石橋の中では最も上流にある橋です。 架橋の年代は、嘉永2年(1849)頃です。