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八代・芦北の七夕綱 (国選択)  8月6日~8月末

最終更新日:
 

八代・芦北の七夕綱

 

 所 在 地 八代市・葦北郡芦北町
 保護団体 八代七夕保存会、芦北町七夕綱保存会
 公開期日 毎年8月6日
 選 択 日 平成27年3月2日

 八代市、芦北町に伝承される「七夕綱」と呼ばれる七夕行事は、全国的に類例が少ない「綱張り」の形態をとる七夕行事で、星祭りの要素だけでなく、防災儀礼や農耕儀礼といった七夕行事の性格を伝えていて、わが国の七夕行事の地域差や変遷を知る上で貴重な風俗慣習であることから、「記録作成等の措置を構ずべき無形の民俗文化財」に選択されています。
 

七夕綱の概要

 集落の入り口などにワラ製の長い一本綱を張り、ワラ製の人形や履物、農具などのワラ細工を吊るすもので、集落を流れる川を挟んで張られる場合が多く、七夕様(牽牛・織女)が綱を伝わって会う、集落内に悪霊や疫病が侵入するのを防ぐ、盆の精霊が綱を渡ってやってくるなどの伝承があります。

 かつては熊本県南部において、30ヶ所以上の地域で行われていましたが、現在は八代市坂本町の木々子(きぎす)、芦北町の上原、岩屋川内、下白木、祝坂の5つの地域で伝承されるのみとなっています。

八代市坂本町中谷木々子(きぎす)地区に残る七夕綱

 木々子地区では、8月6日の朝から地区の人たちが集落の高台にある地蔵堂に集まり、綱や綱に吊り下げるワラ細工の製作を行います。30メートルほどの綱を綯うとともに、ワラジ、牛の沓、七夕様の人形を乗せた船、タコ、扇、鶴、亀、タマゴなどを製作します。これらが完成すると、綱に吊るし、中谷橋を挟んで空高く張り渡します。
 綱は旧暦の八朔の頃まで、そのままの状態で張り続けられ、下ろした後は、かつては中谷川に流していたそうですが、現在は焼却しているそうです。

七夕綱01
綱や細工物をワラで製作
七夕綱02
できあがった細工物を綱に吊します。    
七夕綱03
集落を流れる川の両端に張ります。
七夕綱04
完成!8月6日昼ごろから8月いっぱい見ることができます。 
 
 
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