笠鉾奉納町内で一斉に行われる妙見祭の笠鉾組み立てを、妙見祭案内方の説明を聞きながら見学して回る「妙見祭笠鉾組立見学ツアー」が11月16日に行われ、市内の38人が参加しました。
これは永年にわたり継承されてきた技術とその価値を知り、妙見祭をより深く理解してもらおうと市が企画したもので、名称を変えながら今年で5回目。この日は9基あるうちの4基を見て回りました。
笠鉾は釘を1本も使うことなく、また、各部材を決められた場所にはめ込まないと完成できない仕組みです。各町内の組み手が200程の部材を一つ一つ確認しながら組み立てていく様子を、参加者は近くまで歩み寄って細部まで観察していました。
今年は「八代城の魅力を伝えるガイド養成講座」の一環にも位置づけられ、受講生として参加した白石奈都美さん(永碇町)は、「これから地域の若い世代にも知ってほしいと思います」と話しました。
▲笠鉾は心棒1本だけで支えられている
▲「蘇鉄」の葉は本物を使用
▲「蜜柑」の朱漆塗の屋根を取り付ける
▲「猩々」の飾りが大切に載せられる