500年間親しまれた銀もくせいの苗木が八代に里帰り
薬師堂の銀もくせい後継樹譲渡式
市指定天然記念物である薬師堂の銀もくせい(坂本町)の後継樹譲渡式が10月19日にお祭りでんでん館で行われ、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター九州育種場の平井郁明場長から八代市へ苗木が贈られました。
同センターでは、衰弱している樹木を接ぎ木や挿し木などで増殖し、里帰りを行う「林木遺伝子銀行110番」を実施しており、樹齢500年を超えるこの銀もくせいは平成26年に登録され、枝を挿し木し、後継樹の育成が進められていました。平成30年の1月に突風で倒れ、伐採・撤去を余儀なくされましたが、今回、その遺伝子を受け継ぐ高さ80cmほどの苗木が立派に育ち、市に里帰りとなりました。
平井場長は「地域の明るい話題になると思うと頑張ったかいがあります」と話し、苗木を受け取った経済文化交流部の一村勲次長は「倒れても立ち上がり再生した力強い銀もくせいを、坂本町の復興のシンボルとして大切に育てたい」と話しました。
2本の苗木のうち1本は、坂本町に植えることが検討されています。
▲苗木を手渡す平井場長